モフモフ帝国犬国紀あとがき
最後までお付き合い頂き有難うございます。
作者の鵜です。
モフモフ帝国犬国紀は番外編も含め、これで完結となります。
完結できたのは皆様の応援の賜物だなあと、感謝の言葉しかでません……。
書きたいことも殆ど全て書けましたし、好きな人は好きな作品のコンセプトも上手くいったのかなあと思っています。幸せ。
続きを書くとすれば『犬国紀』を読んでなくても読める形で新作として書くと思います。建国時代は終わりましたしね。
題名だけは決まっていますが、どういう形式で書くかは考え中です。
思い付かなければ書かないと思われます。
しかし、犬国紀は女主人公だったり、なのに名前詐欺なガチ戦争だったり、群像劇だったりと一般的な流行からも逆行してしまって人気要素からは程遠いことは自覚していました。
人気を考えるなら他の方法もありました。
例えばシバとクレリアを男女逆転させることを考えたこともあります。
それはそれでヒーロー的になって面白いのかもしれませんが、自分が書きたいかと自分に問うと首を傾げるしかなかったんです。
私が書きたかったのは天才じゃない一般人(?)がそれぞれの役割を必死で果たしていく話でした。戦争の裏側では補給に携わってたり、武器に交換するための生産物を頑張って作ってたりといった営みを想像出来る話を書きたかったのです。
そして、それを護る為に軍人は闘う。
自分達の国を自分達で護るという当たり前の気概を持って。
小国の建国紀の苦難ですね。
個々の登場人物ではタマについてはかなり悩みました。
彼については一番初めから決めていました。それでも悩みました。
書いてる途中に泣いたのはこの時だけです。思い入れがありました。
他ではフォルクマールの表現法に悩みました。
やっていることは優秀なのに、無能のように書くのは難しいです。
彼自身も登場が三章と遅く、もっとなんとかなったなあと反省しています。
そう言う意味ではオーク側の諸将、特に長老やタマと相打ちになったベルンハルトなんかももっとなんとかなった気がします。
そこは力量不足だったのかなと思っています。
やりすぎると、倍くらいの字数になってしまいそうですが……。
話は変わりますが元々私はRTSの対人戦が好きで、一年廃人やってようやく初級者になれる某名作RTSで中級くらいのそこそこの位置にいました。
最近は全くやってませんが読者の中にはと対戦したことがある人もいそうです。機会があれば勝負しましょう。
書く際にゲームの戦略・戦術論は結構役に立ちました。
対人は修羅の国ですから、ランチェスターの法則とか常識ですしね。
好きなゲームに近いものを書くのは書きやすいんじゃないかなとちょっと思いました。お勧め。
とりとめがなくなってきましたが最後にスペシャルサンクスを。
想像を膨らませる素晴らしい地図を作って下さった鈴村弥生様、ロゴを作ってくださった蒼崎れい様、そして全ての読者様に感謝して締めさせていただきたいと思います。
本当に有難うございました!




