phpの脆弱性解決で危うくなろうアカウントが消し飛びかけた愚か者の話
世間を何かと騒がせたphpの脆弱性問題。
ウェブサイトを作るのに便利なプログラミング言語なのだが、特定の命令を入力することで乗っ取ったりやりたい放題出来るという滅茶苦茶やばい弱点が見つかった。
それだけならアップデートをこっそりやればいいのだが、どこかの筆舌に尽くしがたい阿呆が弱点の場所を世界中に見せつけてしまった。
ざっくり言えば「世界中で使われてるすごく厳重な金庫に共通した秘密通路があって、やり方を真似れば誰でも入って盗んだり帳簿とかを書き換えたりできる」上に「秘密通路の場所が世界中にバレたから急いで塞がなくちゃならない」わけだ。
故に急いでアップデートしないとウェブサイトが危険で危ない。ということで、ここ「小説家になろう」もアップデートで一時閉鎖状態になりましたとさ。
そうして無事アップデートを終えて迎えた翌日の10月23日。
アカウント乗っ取りを危惧した運営が全アカウントに二段階認証を適用することにした。
IDとパスワードだけでなく、紐づけしたメールアドレスに送付された認証コードも入力するようにとの御達しだ。
個人的にはパスキーじゃいかんのか? と思わんこともないが、まあいいか。
この日の私は久々に筆が乗ってて先ほどまで執筆してました。
一旦出来たと保存ボタンを押すと、見慣れない画面に飛ばされた。
二段階認証が必要です……と。
これでもパソコンに長く触れてる人間です。
php絡みの対策だとすぐにわかりました。
アカウントに紐づいたメールアドレスに認証コードを飛ばすのでそれを入力してくださいと。なるほどなるほど、良くある確認方法ですね。
しかし、ここで私は固まらざるを得ませんでした。
送り先が!
10年以上前に登録した!!
もう使ってないメールアドレスしかない!?!?!?
パソコンもスマホも既に買い換えて、その時にメルアドも変えているから目の前のメルアドに認証コードを飛ばしても反応出来ないのである!!
不味い、これは非常に不味い。
思わず立ち上がって左回りにぐるぐる歩き回る程に私の頭から余裕の二文字は消し飛んだ。
その後ヘルプセンターに自身の持ちうる情報と記憶の全てを叩きこんでお祈りメールを飛ばし、落ち着きを取り戻すべく風呂に浸かった。
時に諸君らは、入浴することで閃いた経験はないだろうか。
脳波、ドーパミン、DMN……呼称は様々あれど、緊張状態から緩和されリラックスすることで脳の状態が変化し、それによってアイデアが唐突に浮かぶのだ。
私もそれに近い経験をした。
『昔のパソコンがまだ物置にあったはずだ!』
そうして風呂から上がった私は物置を漁り、十分ほどかけて見つけたノートパソコンを立ち上げる。
バッテリーはとっくにイカれ、ホーム画面まで立ち上がる時間はあまりにも長く感じた。
いやもう遅い、本当におっそい……! 十年以上前の、確か3DSが出た辺りに買ったノートパソコンだから無理もないけど滅茶苦茶遅い!
逆に動いてるのが奇跡まであるかこれ?
そうして漸くメールソフトを起動させ、アドレスを確認。
取るに足らない広告が何万件と溜まったメールの確認はせずに今使っているパソコンのメールソフトにアカウントを追加させる。
アホみたいにため込んだメールと一緒に生成されたアカウントを確認し、送り主を検索するとしっかりなろう運営からのメールも確認出来た。ヨシ!
取り合えずメールの山を消しつつ認証コードを送信。後は運営から届いたメールを確認してフィニッシュだ……!
そうして3分、5分と時間が過ぎていく。
待てども待てどもメールがこない。迷惑メールにも来ていない。
忙しい人の為の粉雪を歌いそうになるくらい来ないのでこのメルアドも外れなのかと疑った。
しかしこのメルアド以外に縋る手掛かりもないので他に原因が無いか探す。
『もしや掃除中だからか?』
認証コードを飛ばす直前にウン万枚のメールを削除しているから、それの処理に追われてメールを受け取れないのではないか。
そう思いもうちょっとだけ待ち、掃除を終えた所でメールを探す。
「キタ――(゜∀゜)――!!」
迷惑メールに運営からの認証コードが来ていた。思わずガッツポーズを取る。
こうして無事ログインすることが出来た。
「今日の書いた内容保存されてぬぇ!!」
……念のため執筆バックアップを見ると、そこにあったので急いで復元からの即保存。
これで本当に一件落着。
何と言うか……予想外の方向からダメージを受ける羽目になった一日だった。
それもこれもphpの脆弱性を指摘したやつが悪い!
……と言いたいけど、メルアドの変え忘れという怠慢を働いた自分が100悪いので大人しく反省します。
皆さんは私を反面教師にして、メルアドの更新をしっかりするように。
なお現在メールアドレスを変更しようとすると数回認証コードを入力する必要がある模様
「何だよぉお! もおおお! またかよぉおぉぉおおおお!!」




