理由なくして、求めるな
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
※『小説家になろう』、『カクヨム』様にも投稿をしております。
注意事項2
子供って逃げられないよなぁ。
なんか本当に、逃げられないよなぁ。
でもきっと、知らされないのが平和なこともあるんかなぁ。
とある日の事。テレビのチャンネルをカチャカチャと回していた時の事、シンデレラ・ストーリーのCMが流れてきた。今まで虐げられて来て、ハイスペに見初められて、そのままゴールインするという鉄板ネタ。
「こういう事がもしかしたら君にもあるかも知れない」
からかいなのか、それとも、皮肉なのか、其れは私には分からない。ただ『先生』にはそう言った。顔を上げて見てみても、本気なのか、嘘なのか全く分からない。
ただ私の顔を見て、ただ神妙な顔をしてこう続けた。
「嫁入り前の娘がそんな顔するんじゃない」
「出会い頭に『好き』だの『愛してる』だの言う人を、私は信用しません」
好きになるには過程がある。何かしらの理由がある。その過程を無視して手っ取り早く私を落とそうと言う魂胆が気に入らない。
原稿用紙三枚分に、私に惚れた理由だけを書いて提出して貰わねば気が済まない。
「新手の結婚詐欺師だって、上手いことするんじゃないすかね? まぁ、私を気に入る人なんて、居ないと思うんですけど」
別に悲観している訳ではなくて、ただの事実として。特に秀でてもない。優れてもいない。誰かの得になることも無い。毒にも薬にもならないならない人間を好きになるとは思えないから。
やはり、惚れた過程を知って、納得しなければ、さっさと脱出ルートを確保して逃げる。
「悲しいこと言わないの」
「事実ですよ。そもそも私がなんでこの家にいるのかだって、未だに分かってないですし」
「そうだね。逃げ出そうとして二階から飛び降りようとして、肝を冷やした事なんか、一度や二度じゃないからね」
其から大きなため息を吐いて、じっと此方を見詰めてくる。困った様な、憂た様な、何とも言えない奇妙な空気を感じた。
「利用価値があるから。とは前に話したけれど」
「……其れに納得いってないからこその脱走ですよ」
時期が来たら、きっと見つかって、この場を離れるだろう。奪われるだろう。それぐらいの『利用価値がある』とは先生の話である。
何言ってるか、分からなかった。ただ私は子供で、逃げようにしても、逃げられなくて、ただ親の決定権が全てで今ここにいる。
子供なんて、成人を迎えてない人間なんて、所詮そんなものである。最後に親に電話したのは、何時だったか。あれを皮切りに、一度として出てはくれなくなったけど。
あんさ、聡明な子って、何時から聡明なの?
なんか、聡明さって、歳と共に増していくから、子供の頃って、そんなでもなくない?
生き抜く為に身に着けた知恵って、聡明さとは違うんだよな。
私も幼少期、生き抜く為の媚びの売り方とか、交友関係とか、意地でも身に着けたけどさ。
で、まぁ、突然求婚されて、
『お前、一体何言ってるの……?』
みたいな子が書きたくて。
例え辛い境遇でも、いや、辛い境遇だからこそ、嫌な面見すぎて、ドライな子が書きたくて。
一応設定としては、
片親が無くなって、残された親が、
『この子まで此処にいるべきじゃない。危ない』
ということで、先生の元に預けられたという設定。
勿論、この子の特質上
『なんでそんな事しなきゃいけないんだよ』
とは言ってるけども、親も先生も言えない理由があって、というか知らせたところで納得欠片もしないような説明になるから、先生直々に
『利用価値がある。ただそこにいるだけで欲しがられる』
という無理やりボカシた言い方で先生のところにいる。みたいな。
二階から脱走を試みたのは、預けられてすぐの時かも。
かなり不安定で、守りを強化したい時だと思うから、全力で、それこそ監禁レベルで家に居させられた時かも。
其から数年経過して、
『まぁ、衣食住保証してくれるし、痛いことも危ないこともしないし、ちょっとは慣れて良いかな(保護猫気質)』
が今の気質っぽい。
『二度もゴメンだわ!! なんだよ!! 出会い頭に『お前が好き』とか!!』
という心の叫び。




