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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

歌姫に花束を。

作者: 宇月 撓折


君に会いに行く。

君のことが好きだから。


君に会いに行く。

もう夏がこなくても。


君に会いに行く。

声を、歌を、聞くために。


君に会いに行く。

もう一度告白をするために。


走れ。

君と生きるために。


掴め。

愛に満ちた南京錠を。


叫べ。

縺ソ繧峨>のために。


笑えなくても、

泣けなくても、

愛されなくても、

それでもいい。

一生一緒に踊っていよう。


君が死んだら、

純白のドレスを着せて、

透き通ったガラスの靴を履かせて、

僕だけの監獄に閉じ込めるんだ。


僕は王子様にはなれないから、

となりでずっと歌を歌うよ。


過去を吐いて。

明日を吸って。



君に、会いに行く。

心の底から、愛しているから。

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