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【悲報】みんながボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~  作者: ペロリネッタ
3.喜多村本家に居候

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84.脱出!*


「ええっと……ん~? ん? ……ダメだ……」

「あの~何やってんすか?」

「いや、外の装甲(そうこう)車をこっちに持って来れないかな~っと……」

「そんなこと、出来(でき)るわけないでしょ?」

「そうだね。エンジンかけるくらいしか出来ない。仕方ないか……」

「…………」


 羽衣(はごろも)さんが聴いてくるので答えたら()めた目で見られた。


救援(きゅうえん)()う。マップに指示する箇所(かしょ)に移動されたし』っと。


 装甲車に搭載(とうさい)された制御(せいぎょ)コンピュータに侵入(しんにゅう)して、ナビゲーションの地図に光点を(とも)らせ救援要請(ようせい)を表示する。



「キョウ様?」

「装甲車、()んだから──って、何やってんの?」

「今度は、なんです?」

「サガラ・クルーが見つかって逃げてる……。まったく……」

「お宝かかえて、さぞや格好(かっこう)餌食(えじき)になりますね? 自業(じごう)自得(じとく)

「そうも言ってられないみたいよ?……仕方ない──」


 モールの社長・レンカ義叔母(おば)様、スミマセン。スプリンクラー作動!


「──サガラを誘導(ゆうどう)するから、蓮見(はすみ)さん、池添(いけぞえ)さん、後方防御(ぼうぎょ)お願い!」


 名前を呼ばれた特殊部隊な残りの二人は「なに?」って顔をしたあと、「「イエス・サー!」」と小気味(こぎみ)よく承服(しょうふく)すると後ろへ回る。


「──申し訳ないけど、戸隠(とがくし)さん、角師(かくし)さん、前よりもボクら後ろの直掩(ちょくえん)に回って?」

「「イエス! ユア・ハイネス」」

「えっ? ハイネ……なに?」

「ふっふっふっ、そなたを認めたようじゃ、の~」


 ミヤビ様が(うれ)しそうに話す。


 ま~なんか分かんないけど、スプリンクラーでサガラを追い立てて暴徒を足止めして……あれ?


「なんか、装甲車一台に指示したのに三台ともやって来るね~?」

「異変に気付いて連携(れんけい)したのじゃろ~?」

「ん? そうかも……。そろそろ、後ろにサガラが来る……。前に出るよ?」

「「「おう!」」」

「バッチ来い!」


 暴徒が押し込んでくるに任せてドアが開くと前衛(ぜんえい)──特殊部隊な(ささ)さん、打木(うちき)さんが暴女たちを()ぎ払っていく。


 ん~あんまりボクの()殺は要らなかった気がしてきた。


「ん~? サキちゃんたち、どうしてる?」


 ま~だのんびりしてるね~? こっちに()ぼうか?


『退路を確保できそう。一階、〝こちら〟の出入口に来られたし。キョウ』っと、順路を(しる)した一階平面図を添付(てんぷ)してメールする。


「いったい、これは! キョ、キョウ──少年K?」


 後ろからサガラが声を掛けてくる。


「無事だった?」

「え!──」

「……え?」なによ?


「──遠藤! 写真、写真!」

「こらこら! 撮るな~!」


 ──「え」って遠藤の「え」かよ!


「だ、だめです……。スプリンクラーの水で……」

「だから、全天候型にしとけって言ったのに~」

「仕方ないでしょ。ローカルテレビに予算なんかないんだし」

「うるさい!──」


 ほっ、スプリンクラー、(*^ー゜)b(グッジョブ)


「──せめて脳裏に焼き付けとけ!」って、サガラが言う。それもやめろ! 観るな!


 ボクたちは()ぎ倒された(しかばね)()み越えて進み建物の外へ出る。いや、屍じゃないよ、気絶してるだけだから~。


 出入口を(かこ)むように装甲車が配置され周りからは(へだ)てられている。その向こうは特殊部隊な人たちが集結、並んでいて暴徒たちも容易に攻め込めない。


 分散せず、ここに集まったから少人数でも陣容は堅くなってる。


 かくてショッピングモールから脱出、我々は生還したのであった……まる。


「早く、サキちゃんたち、来ないかな~?」

「まだ、後ろから暴徒が来ますよ?」

「分かってる。蓮見(はすみ)さん、池添(いけぞえ)さん、それから戸隠(とがくし)さん、角師(かくし)さんに後退こうたいって指示──」


 各人(かくじん)のヘッドセット並びに黒メガネに接触(アクセス)……成功。


『脱出成功、サキちゃ──喜多村家の要人到着ののち一緒に後退して。外に出たらシャッターを下ろします』

『『イエス・サー!』』

『『イエス・ユア・ハイネス!』』


 返事が仰々(ぎょうぎょう)しいよ。普通でお願い。


「キョウ様、部隊長らしき人が来ます」

「うん、分かってる」

「あの、あなたが──うぐっ」

「あ、あれ? 大丈夫?」


 隊長らしき人がボクを見るなり胸を押さえて倒れた……。


「キョウ様の殺人ビームは敵味方関係なし」

「そうだった~! 降ろして、服着る!」


 ボクは人馬(ひとうま)から降ろしてもらい装甲車に乗り込む。さっきまで着ていたメイド服を改めて着込む。


 サキちゃんたちは程なく護衛や特殊部隊な人たちと出口から現れた。


「シャッター閉鎖。──サキちゃん、ヒロさんたちご無事でしたか?」

「ああ、無事じゃった……が、なんじゃ、アレは? っ! そのメガネ……まさか、つなげて──」

「アレ? ちょっと待ってください。……(のぞ)かれてる? どこから?──(そら)か!」


 視線を感じる方向、空に目を向ける。


「そなた……」


 なんか(あき)れてるサキちゃんは置いておいて、(はる)かかなたに覗いている元凶を確認。どこから操作……してる?……ダメだ。


 侵入できない。


「皆さん、装甲車(くるま)に乗って? 誰かに覗かれてます」

「……皆、車に乗って帰宅しよう」


 ボクたちは皆、無事に帰宅の()()いた。


 のちに、ボクから発せられた部隊長さんを()殺したビームは〝キョウ・コロリン〟──ボクが発射する無差別ビームと揶揄(やゆ)されるのであった……マル。


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