第1話 追放されて姫様と出会う
何時もの追放物ですので好きな人は見て、駄目な人はブラウザバックをお願いします。
「トーマ! 貴方を追放するわ!!」
「待ってくれ、何でリーダーである俺が追放されなきゃならないんだ!?」
ソロから初めて“白銀の剣”を立ち上げ世界最強のSランクパーティーまで登り詰めた俺は仲間の一人で赤い髪を後ろに束ね三編み状になっており、吸い込まれそうな蒼い瞳に身体の方は胸が豊満で腰のラインは綺麗なくびれでスラッとした脚からは想像出来ない程の華奢な女性、剣聖の“リアラ”から追放宣言をされる。
「まさか皆もそうなのか?」
「そりゃまあね〜。」
「いっつもアタシ達のことイヤらしい目で見てたじゃないですか!」
魔女っ子帽子を被り黒いクロースを身に着け、赤い宝石が先端に嵌め込まれた木で出来た杖をイジる栗色のボブカットで赤い瞳の見た目がロリっ子の“賢者のコルト”はリアラの意見に賛成し、金髪のストレートで翠色の瞳をし白い修道服に身を包んだ貧乳の“聖女のセーナ”からは軽蔑の視線を送られる。
「そんな! そ、そうだバイス! お前からも何か言ってくれよ、皆何か誤解してるに違いないから!!」
「往生際が悪いな。」
「バイス……?」
「ギルドのルールを忘れた訳では無いだろう? パーティーの半数以上が賛成した場合、リーダーであろうと抜けなけれざならないと。」
そう、黒髪に黒目の男“勇者のバイス”の言う様にパーティーの半数以上が同意した場合に限りパーティーリーダーであろうとパーティーを抜けさせられる制度が存在する。
「何故、皆が同意したか解るか?」
「俺が何したってんだよ!? 前衛で戦って後衛のサポートをしてマップ管理に素材だって剥ぎ取ってたのに!!」
「貴方ね、まだ分からないの?」
「本当にそれだけしか出来ないんだね〜。」
「皆様の出来る事を堂々と話されても。」
「そう言う事だ、お前がやってきた事は誰にでも出来る雑用なんだよ! 分かったなら、さっさとパーティーを抜ける手続きをするのだな!!」
俺は肩を落とし“誰にでも出来る雑用”しか出来ていなかった事を初めて知り仕方なくパーティー離脱の署名にサインする。
「これで良いか?」
「提出してくるわね。」
「な〜に、まだ居るの〜?」
「もうメンバーでは無いのですから視界に入らない所まで行ったくれます?」
(そこまで言わなくても……。)
「まあまあ、最後くらい優しく見送ろうではないか。」
俺の肩に手を置いたバイスの顔は妙に歪んだ笑みをしており、不穏な気配を感じたが皆とは関係が無くなった事でギルドを後にする。
自分の何が悪かったのか思考を巡らせ、最近のモンスター討伐に関して記憶を辿る。
数日前に“アルティメットビーストキマイラ”を討伐した時の事を思い出す。
見た目はライオンだが右肩にはヤギの頭、左肩には羊の頭が有り背中からは蝙蝠の様な巨大な翼が生えており尻尾は大蛇の怪物との記憶。
暗い洞窟の奥深くへと歩を進めターゲットであるアルティメットビーストキマイラを発見し、戦闘態勢を整えコルトに魔法攻撃を指示して先制攻撃に成功した。
だがここでミスを犯したのはコルトだった筈だ、アルティメットビーストキマイラに対して火属性の魔法はイマイチで弱点は雷属性なのに火属性魔法で攻撃した事で気付かれた時には、セーナに向かって突進して来たところを俺が庇って背中に傷負ったし、リアラなんて剣を尻尾の蛇に斬りかかった時に牙で受け止められて奪われてたしな。
(あれ? 俺に非無くね? たしか、あの後バイスがアルティメットビーストキマイラの心臓に剣を刺して倒してたな。)
「冒険者、辞めようかな……。」
「きゃあああああああああああああああああああああっ!!」
「何だ!? 悲鳴!!」
「うわあああああ! で、でやがった!! ゴキブリだああああああああああ!!」
「何だよゴキブリかよ、驚か………でけええええ!!」
女性の悲鳴が聴こえた場所へ駆けつけると人間サイズのゴキブリが女性を四本の触肢まっガッチリと捉え二本の触肢で立っており長い触覚は不気味に揺れている。
「この化け物め、その娘を離せ!」
「い、いやあああああっ!! 誰か助けて!」
「あっおいアンタ迂闊に近付いたら……」
巨大なゴキブリに捕まっている女性に近づいた俺は腹部へ手を当て力を込めると後方のゴキブリにのみ当る様に衝撃波を発生させると四本の触肢が取れたゴキブリは後ろの民家の壁に激突する。
すると女性の拘束が解け倒れかかり俺は抱き止めるとゴキブリは立ち上がり失った四本の触肢を再生させる。
「す、凄えな兄ちゃん……ん? もしかしてアンタあのSランクパーティー“白銀の剣”のリーダーかい?」
「元だな、大丈夫かいお嬢さん?」
「は、はい……有難う御座います。」
(あれ、この人確か。)
「兄ちゃん気をつけろ! 奴はまだ生きてる!!」
「ゴ、ゴキキキ……食事の邪魔しやゴキって! 貴様から先に喰ってやるゴキ!!」
「凍れ、“コルド”!!」
食事の邪魔をされたゴキブリは俺の顔目掛けて羽根を羽撃かせながら突進してくるが無詠唱で氷属性魔法コルドを唱え掌から冷気が発生し直撃したゴキブリを凍らせていき、完全に凍ったゴキブリは地面に落ち砕け散た。
「凄い……魔法を無詠唱で!?」
「じゃ、俺はこれで。」
「ま、待ってください!」
「何だ?」
「お願いします、私に力を貸してください!」
眼の前の女性は間違いなく王家の者である証の紋章を首から下げており蒼い髪に黄金の瞳をし一般人の服装をしているが胸は少し膨らみがある程度でお尻は小さく可愛いらしい体型をしている。
「勿論、力はお貸ししますよ? でも何でこんな所に居るのですかクラウ姫様?」
「それは、魔王復活の阻止をする為です。」
「護衛も付けずに?」
「実は城内に“魔王の配下”が居る可能性を考慮し、単独で行動しています。」
「うーん、俺がその“魔王の配下”の可能性は考えないのですか?」
「ふふ、本当にそうならそんなに質問しないでしょう?」
「それもそうか、分かりました引き受けましょうその依頼。 俺の名はトーマです。」
「後、私の事は“クーちゃん”とお呼びくださいね。 それと何時も通りの言葉でお喋りください。」
こうして俺は、このエストランゼ王国のクラウ姫と共に魔王復活の阻止をすべく冒険の旅にでる事となった。
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