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第一章「冬休み」

読んでくれてありがとね!凄いうれしい!!(#^^#)


この話は私が中学生の時に書いた小説です。抹茶中学校に通う三人の生徒の

田村君、森田君、竹脇君が主人公です。ジャンルはアドベンチャーです。



第一章「冬休み」ー田村編


「おい、扉開けろよ。」


「ちょっと待っとけよ馬鹿野郎。」


俺は今友人である、佐々木の家に遊びに来ている。


今は中学校の冬休み。佐々木とは大親友だ。


しばらく俺は冬の寒い中待った。そして家の扉が開く。


「おまたせー田村ー。」


「ったく、おせえんだよ。ほら、はよしろはよしろ」


俺がせかす。


今、佐々木の母親は出かけていて、父親も散髪に行っているらしい。


だから、いつもは聞こえるはずの、「田村君、いらっしゃい」


の声も聞こえていない。(暴れられるぜひゃっほーい)


少しして、佐々木が口を開く。


「あと田村。えーっと、もってきたよな。」


「もちろん。漢字ワークだろ。」


俺が深くうなずく。


「ああ。何ページまでやったんだよ。」


「0。」


「あーあ。お前終ったな。」


「あと読書感想文もやってないからもってきた。」


俺が堂々と言った。


「おいおいウソだろマジかよ。」


読者のみんなには言い忘れていたが、今日は冬休み最終日だ。


わかりやすいほどに俺は何も課題を終わらせていない。


でもな、わかってるんだ。


ホントは終わらせないとって。


ま、自業自得だな。


その後、佐々木は二階の自室まで俺を連れて行った。


階段を上がっていくと、見慣れたドアがある。


その奥が佐々木の部屋だ。


「入っていいよー。あと、隣で弟が寝てるから、あまり騒ぐな。」


「おけ。あー。佐々木さんは課題、終わってんすか。」


俺が質問。


「うん。終わってるで。てか終わってないのお前ぐらいだろ。」


「いや俺以外にもいるやろ。まぁいいや。部屋はいろう。」


俺たちは佐々木の部屋のドアを開け、部屋の中にある大きな机に向かった。


二人で対面してるような感じだ。(?)


「よしやるかあ...」


俺がため息を交えて言った。


「俺は見てるだけでいいのかな。」


「ええよ別に。見とけよ~???俺の本気ィ」


「がんばれよ~」


俺は佐々木が見守る中で、ガチでワークを進めた。


なぜだろう


1ページ、2ページと進んでいくごとに、俺のやる気はどんどん膨れ上がっていった。


最終日に焦ってやってる馬鹿とは思えないくらいの熱量で。


「うおおおおおおお」


俺はひたすらペンを動かす。正解か間違いかなんてどうでもいい。


俺はひたすらに終わらせることに尽力した。


そして_______


「終った。」


「zzz...」


「終わったぞおおおおおおおおおおおおおおおお」


「zzz...あ、マジ?」


遂に終わらせた。うれしい!やった。今日から自由だ!


佐々木も軽く拍手をしている。


ゴミを見るような目で。


しばらくして、佐々木が口を開いた。


「じゃあゲームでもやるか。二人で。」


「...うーーん。」


ちょっと悩む。


ホントは疲れたので帰りたかったが、自分の都合で来て相手の遊びにも付き合わない自分が

なんか身勝手に思えたので付き合ってあげることにした。(変なところが真面目)


「わかった!!!一緒にゲームしよう。」


「あざーす」


俺たちはゲームの電源を入れた。


その後、結局一時間ほどゲームをしたのち、解散となった。


ちなみに佐々木は弱くて相手にならない。


「つよいなー相変わらず田村は」


佐々木が悔しそうに言う。


今は佐々木の家の前。冬だからか日が暮れるのもすっかり早い。


そして、結構寒い。


「あ、ありがと((∀`*ゞ)エヘヘ)」


「...見ろよ、田村。」


佐々木が向こうの空を指さした。


「夕日が。きれいだぞ。」


俺もその方向を見た。


ちょうど日が沈むころだ。たしかにきれいだ。


そんな単調な感想しか出ない。


しばらく俺がその景色にうっとりとしていると


佐々木が声を掛けた。


「たむらーーー。今日はありがとなー。」


やけに声がでかい。


「でけえよ声が。ったく」


「じゃあな。また明日から学校頑張ろう。」


「うん。」


俺はほそぼそと自分の家へと足を進めていった。


今日は楽しい一日だった。


そして、読書感想文の存在を思い出したのは


家に帰って寝る準備をする直前だった。


続く

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