表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

プロローグ

「青春」

 それは人生の中で唯一、制限時間が設けられていて、あっという間に過ぎ去っていき、二度と戻ってこないもの。 

 そして誰も正解、不正解を知らない。

 いや、そもそも正解、不正解というものが存在しない。青と言っているくせして、実に曖昧な色をしている。

 そんな理不尽で不確かな存在なくせして、人生の中で全てとまではいかないが、大きなターニングポイントだということは自明の理だ。

 何故ならタイムリープ出来たとしてどこに戻りたいと聞かれたら、ほとんどの人が青春時代というし、高校デビューという言葉があるように、高校生活から本格的に自分自身と向き合い、自分自身の無力差に気が付いて、ボコボコに殴られながらも、今まで床で不貞寝していたジグソーパズルを必死で組み立てようとする。

 しかし大概の人はそのパズルを完成させることなく、

 まぁ、こんなものでしょう。

 と嘘とでまではいかないが、心にもないことを吐かせて、不完全燃焼のまま青春を終わらせる。

 だから、青春を完全に攻略して、その後の人生で自分自身の立ち位置になんら、不満を抱かせない。

 パーフェクトスクールライフ。

 そんなものは妄想なのかもしれないと少なくとも、二十五歳独身、彼女なしの蒼砥(あおと)(りん)は思っていた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ