表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
八百万 怨念  作者: マー・TY
2/70

プロローグ

 夏が過ぎ、涼しい風が吹くようになった日の夜。

 全てはそこから始まった。

 

“ドッ!!!”


 鈍く、それでいてよく響く音、そしてその数秒後に何かが叩きつけられるような音が鳴る。

 それが起こったのは車道。

 帰宅中の人々が集い、傍観や撮影、通報を始める。

 車道には破損した車から降りて狼狽えている男性と、血を流して倒れている制服姿の少女の姿があった。

 人身事故。

 人々の目はその現場に釘付けになっていた。

 そんな中、人混みの中を一人の少女が飛び出した。

 私服姿のその少女は金髪ショートで、一部に赤いメッシュを入れている。

 金髪の少女は倒れている少女に駆け寄り、血が付着するのも気にせず抱き起こした。

 

「万桜!万桜!しっかりして!!」


 金髪の少女は顔を真っ青にしながら名前を呼ぶ。

 しかし、万桜と呼ばれた少女は応えない。

 それもその筈。

 彼女の肌は所々擦り切れ、右腕はあり得ない方向に曲がっている。

 左の目玉が飛び出し、頭からは血と一緒に白くトロッとしたものが垂れ落ちていた。

 生きているとは到底思えない状態だ。


「万桜……。なんで……………!」


 万桜の顔に涙が落ちる。

 金髪の少女も、万桜が二度と目覚めることがないということを悟ったようだ。

 

「なんでアンタが……!なんで……!なんで……!!」


 金髪の少女は何度も嘆く。

 遠くからパトカーのサイレンが聞こえた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ