威圧耐性の取得
「それで頼みがあるんだが、その一枚でもいいから鱗を譲ってもらえないだろうか」
さっきまでの談笑の雰囲気では無くいきなり真剣な顔になる。
「はぁ?」
いきなりの変わり様に素で答えてしまった。
「もちろん対価は当然払う、さっき渡した茶葉だこれが一番高い、これをあるだけ出す他にも要望があれば出来る限り答える!」
夜も遅いのにも関わらず声を荒らげる。
「お、おうじゃあとりあえず茶葉全部だね」
「ああ、構わない!」
「あとはーうー…ん、なんか貸しで」
まさか即決されるとは思っていなかったのでまだ要求できそうだが相手が何をもっているかわからない、とりあえず龍化してから鱗を三枚抜き取って渡す。
「ありがとうございます、あんたの鱗で俺はこれで金持ちになれる!」
長谷川はどこからか茶葉の入った袋を取り出しユウキに渡す。
「結構あるんだな」
「7キロだからな」
「思ったより多いな」
「それでも茶葉の方が安いんだよなぁ」
「私はそんなに貴重かね?」
「結構貴重だね」
「じゃあ、もっと何か貰っても良いんじゃないかな?」
「いや、もう…価値のあるものは、持ってない…かな……」
これからどんな要求があるか不安になりハセガワの顔がどんどん青くなっていく。
「じゃあ、まぁいいかな」
「あぁ、良かったぁ」
分かりりやすい安堵と共に顔色が戻っていく。
「じゃあ私はこれで、貸しだからね」
「あ、ああおやすみ」
ユウキを見送ったハセガワはそのまま膝から崩れる。
「なんで僕は戦闘系じゃないんだろうね……」
ハセガワと分かれた後に部屋に戻るとさすがにメイド達も警戒を解いて寝ていたのでなんとか眠る事ができた。
しかしメイドの内1人が早朝に起きてしまったため、ユウキも早起きをすることになってしまった、起きてしまったものは仕方がないので昨晩にもらった茶葉を入れてみる。
プロ程では無いがユウキも日常的に紅茶を入れているのでなんとかなるだろう、できた物飲んで見ると懐かしい味で美味しかった、ちなみにユウキはコーヒー派である。
緑茶を楽しんでいるとメイドがやってきた、朝食の用意をしようとしていたので止めた、ちょうど緑茶を入れたばかりなので飲んでもらった、飲む前はなんだかバカにしていたようだか一口飲むと表情が変わり一瞬で残りを飲み干してしまった。
警戒を解いてしっかりと寝るため建前上友好のためとして茶葉を500gほどと緑茶のおかわりを用意したら喜んで受け取ってくれた。
匂いに釣られたのかあと2人のメイドも来たのでその2人にも茶葉と緑茶を渡したら2人とも喜んでくれた。
多分これでもう警戒されることは無いだろう、緑茶を楽しんでいるとメイドがミルシアを起こし忘れていたらしく、慌てて起こしに行くと既にミルシアは起きていた。
緑茶に濁りがなかったのが受け入れられた要因のようです。
作った貸しはいつ帰ってくるんでしょうね……。




