繋がる糸口
「コレで新宿ダンジョンは終わりですかね~?」
おおよそ2時間以上かけて新宿ダンジョンの最下層まで到着した。階層としては50階で、モンスターは淡々と処理されていった。
:2時間以上も配信しながら戦い続ける事は普通できません
:いつの間にかこっちも耐久していた
:え、普通にポップコーンと飲み物用意して見てたわ
:めっちゃエンジョイしてるじゃん
:なお各所で悲鳴が上がっている模様
:もう配信が終わってからじっくり精査するわ
:あぁお疲れ様です……
「まぁ、それでこのダンジョンコアを破壊すれば新宿ダンジョンは消滅するんだけど……、君たちはどうして欲しいかな?」
ユウキがカメラに向かって問いかけると、コメント欄にはちらほら破壊して欲しいものがあったが、ほとんどが残して欲しい旨のコメントが過半数を占めた。ただ残すだけのコメントならば問答無用で破壊するつもりだったが、研究機関などが必要だと必死に訴えかけてきたので一旦残す事にした。
「投票多数で残しましょうか……」
神様に頼まれ事でもあるので結局後で破壊するのだが、一旦今回は残しておくことにする。
それから配信を終わらせて地上に戻り、ダンジョン協会に手に入れた物を全て押し付けてその後はのんびりして過ごしたかった。
「ねぇちょっと!」
過ごしたかったが優奈が慌てた様子で端末の画面を顔に押し付けてきた。
「流石に近すぎて見えない……」
「あぁ、ごめんなさい」
ユウキの困惑した声で落ち着いたようで、ゆっくりと端末を離してユウキにしっかりと見える位置までもっていく。
「……まっくらだけど?」
「え、あら、ちょっと待って」
優奈が端末を確認すると画面が消えており、画面をつけると直前のものとは違ったようで、ちょっと人に見せられないような顔をしながらユウキに見せたい所まで操作をしてしっかりと見せる。
「……ドコ?」
表示されたのは先ほど新宿ダンジョンで行っていた配信のコメント欄だ。
「ここココ!」
鶏かな、とか思いつつも口に出さずに優奈が指さしたコメントを見ると、
:もしかして優奈さんのお姉さんを見たかもしれません
「え、うそ、見逃してたじゃん」
コメントをしていたタイミング的に見逃しやすい所だったので、その時に気づかなかったのは仕方ないとして、そのコメントを書き込んでくれたアカウントに他にコメントが無いか探してみるが、どうやらそれ以外はコメントしていなかった。
「まーとりあえずソレに連絡するしかないでしょうよ」
優奈がコメントを見つけたのが配信を終わってからそれなりに時間が経過しているので、連絡をしてから少し待ったが返信が来なかったので、その日はもう寝る事にした。
人気配信者の流れているコメントを全て把握するのは難しいですよね




