ゴーレムのお披露目
「いいよ、そのために持ってきたからね」
鞄を机に置いてから開ける。
すると4つの土色した固まりが飛び出してきた、4つはそれぞれ違う形をしておりうち2つは戦闘機のような形をしているが残りの2つは人の上半身と下半身をそれぞれ折りたたんだ形をしている。
「アーノイドさん、まさかあの短期間で4つも作ったのですか!?」
少女は驚きながらも鞄から出てきた4つの何かを全て視界に捉えている。
「いや、4つはさすがに…」
「変な形はしてますけどこれで終わりですの?」
「いや、これからさ」
バラバラで飛んでいた物体は急に規則的になりついに一例になり上半身、戦闘機、下半身、戦闘機の順番で並ぶ。
水平飛行から垂直に並び、上から2番目の戦闘機が折りたたまれ上半身と下半身に挟まれるように接続され折りたたまれていた上半身と下半身が展開していき人の姿になる。
一番下で少し距離を取っていた戦闘機がいつの間にか合体した人形の後ろに飛んでおり、それが二つ折りになり折られて広くなった面の部分が背中にくっついたかと思うと土色だったゴーレムがトリコロールカラーになり少女の前で四肢を広げたポーズをとり空中で静止する。
「アーノイドさん!」
感極まったのか勢いのままユウキの両肩に手を置おく。
「ひゅいっ!」
あまりに突然でマキナですら聞いたことのないような驚きかたをする。
「これ下さい!」
「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや、これ、同じの作れないから、もうこの核作るのは出来ないしそれにこの動きはこの核じゃないと出来ないし」
流石に2週間も費やした最初の作品でもあるのであげることはできない。
「で、でしたらその合体は私には扱えそうにもありませんから、その姿だけでもお願いします!」
「そ、それなら大丈夫、じゃあまた核出して」
少女はワクワクしながら核を取り出す。
「じゃあ机に置いて」
少女は手渡すつもりだったが違ったようで首を傾て机に核を置くと浮かんでいたユウキのゴーレムがゆっくりと机に着地しトリコロールカラーが土色に戻りゴーレムが溶け始めて泥状になったゴーレムは核を残して少女のゴーレムに集まり人の形になる。
「あら、土色のままですけど」
「その色が変わるのもこっち核の能力なわけです」
「そうですか、ま、仕方ありませんわね、ありがとうございます、ユウキ」
「え、あ、うん」
いきなり名前で呼ばれて驚いている隙に少女は自分の机に少し慌てるように向かっていった。
咳払いが聞こえたので教卓の方ををむくと先生がこっちを無機質な顔を向けていた。
「アーノイド…久しぶりだな、放課後に職員室にくるように……ホームルームを始める」
きっと少女には衝撃だったでしょう。
ゴーレムの一連の動きはあらかじめ入力してあったものでそれ以外の動きはまだ大雑把な物しかできないです。




