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異世界に転生して性転換したけどとりあえず生きてる  作者: 仙人掌


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自己紹介

「みんな席につけよー」

 先生がやる気の無い声で教壇に立つ。

「さて、今日はあと全員自己紹介して今日は終わらせる予定だ、まずは私から自己紹介しよう私の名前はオルリト・ドルマ・コハノンだ、得意な武器は螺旋槍でギルドにも一応登録していてランクはAだ、こんな感じいいから自分の名前とあと何か特技でもなんでもいいからなにか2つだ、じゃあ端のお前からだ」

 コハノン先生が廊下側の一番前の席を指差す。

「ははい、僕の名前はガラ・ローランドです…、えっと、虫系の魔物が好きです………あっあと炎系の魔法が得意です、よろしくです」

 いきなり指名されて言葉がなかなか出てこずに何とか絞り出して自己紹介を終える。

「そんな感じで大丈夫だぞ、じゃあ次はその後ろだな……」


 そうして順調に自己紹介は終わっていきついにユウキの順番が廻ってきた。

「えー…名前はユウキ・アーノイドと言います、私も先生と同様にギルドに登録していてランクはSで不本意ながら黒い天使って不本意ながら呼ばれています……あと一つ…うーん、生まれは外国の貴族ですが今は捨てられたのでこの国の国籍を取得した平民ですよろしくお願いします」

 自己紹介でクラスの半分程が驚いているような気がする、本人は後ろを振り向かないのでわからないが。

 自分の自己紹介が終わりあとはどうでもいいので早速睡眠につく、考える姿勢で寝ていたおかげか先生も含めだれも気づいてなかったので授業終わりまでゆっくり寝ることができた。




「あの…起きませんか?」

 誰かに体を揺らされて目が覚める、お越してくれたのは今朝のゴーレム好きの少女だ。

「授業終わって今は放課後?」

「は、はい」

 ユウキはまだ半分寝ているのだろうか鞄を取りふらふらと立ち上がるが。

「待ってくださいまし」

 呼び止められ手をつかまれて教室を出て行くことが出来なかった。

「何?、今からマキナと…買い物に行くんだけど…」

 まだ少し眠いのか声のトーンが低くく怒っているように聞こえる。

「あ、いや…その…ごめんなさい」

 威嚇されたと思ったゴーレム好きの少女はただふらふらした足取りで歩いていくユウキをただただ見送るしかなかった。


 ユウキが眠気でふらふらしながら廊下を歩いている。

「昨晩の変な夢のせいで寝た気がしない…」

 半分ほど声がかすれて発音ができていない、ふらふらと歩いてるユウキにいきなり一本のナイフが背中めがけて飛んできた。

 ナイフは心臓近くに3センチほど刺さっているが血が染み出してこない。

「目ぇ覚ましてくれてありがと」

 背中に手を伸ばしてゆっくりとナイフを抜く、ナイフには血が一切ついておらずさっきまでふらふらだった足取りが嘘のように真っ直ぐになっている。



「……さすがはSランクなだけはあるな」

血が出なかったのは単純に気合です

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