フォームチェンジにあこがれて
(私も変身したいです!」
(え、カルラ?!)
突然カルラが表に出てきた、急いでいた途中でいきなり変わったのでバランスを崩してコケる。
「けっこう頑丈じゃない、あら?」
盛大にコケたもののかすり傷程度の物すらないことに関心していたが、コケた時の土煙が晴れると服装が変わっている事に気付いた、さっきまでの黒一色の服から左半分が真っ白な配色になっており、それぞれ左右に天使の悪魔の意匠がある。
「これは個人的にナンセンスですね、私はこんなにハッキリと別れてないので」
カルラは服装のデザインが気に入らないのか服に対して魔力を込めて行く。
「コレが私の変身です、あでも既に変身はしているからフォームかスタイルチェンジですかね、じゃあカルラスタイルはこんな感じですよ」
カルラが服装に介入しデザインを変更する、白をメインとした服装に黒いラインが入っており、カルラの翼の特徴である、コウモリのような羽のフレームに白い天使の羽が生えているデザインが全体に入っている。
「やっぱり私のアイデンティティのコレが無いといけませんね」
細かいデザイン自体はやってないそうな感じだが十分に気に入ったようだ。
「……フィアさん、ちょっと右手だけ出てきてもらってもいいですか?」
(ん…)
フィアが右手を動かしてみると、右肘から先が鱗で覆われた荒々しい感じになった。
「やっぱり人格によって意匠が変わってしまう見たいですね、コレは時間がある時にみんなの姿を見てみたいですね、それではこのまま怪物退治と行きましょうか」
カルラが少しだけ実験して少し遅れてしまったが、他の魔法少女はまだ来てなかった。
「では今の私の力を存分に試してみましょう」
カルラが右手に魔力を込めると二股の槍が出現し、怪物に突き刺すとそのまますり抜けてしまう、その先端には怪人を倒した時に出てくるマジックポイントらしき物体が刺さっていた。
「そのまま回収です」
カルラがそういうとマジックポイントが槍に吸収されていった。
「コレで私に関してはは満足しました、後は他が魔法少女になったらどんな姿になるか気になりますね」
一旦その場から離れたカルラは人の気配が少ない所いくとユウキに主導権を返す、すると魔法少女の服装が先ほどの物に戻った。
「フィアは出る?」
(ふむ、でるか……)
久しぶりにフィアに渡すと服装が鱗で覆われて全体的に荒々しい感じになった。
「これは、アレか狩ゲーとかの一式装備か、我ってはぎ取られたのか……」
(狩られた側に感情移入しちゃったよ)
以前日本行った時やユウキの記憶からそういった知識を得ていたので、そういった物に関しての知識があるので自分の変身した姿を見た時に格好いいではなく、見た事があるような見た目をしている、である。
今のユウキの姿は魔法少女というよりも某狩ゲーの終盤に出てきそうな見た目をしている。
「まぁ鱗程度なら提供してもいいんじゃがなぁ……」
(ああいうのって尻尾とか翼とか骨とかも材料にしますよね)
「怖い事言わんでくれ……」
フォームチェンジして戦うっていいですよね。




