ええっ! まさかの仲間割れ?!
「一応ココが最初に調査していた場所ね、もう何にも無いけど」
マキナを連れて最初に怪物と遭遇した所に行く、既に閉鎖は解除されて現場には不自然なヘコみが残っているくらいだ。
「……何も無いよね」
「そうなんよね」
残留魔力的な物はなく適当にウロウロしてしてみたが特に得られるものがなかった。
「それでココ、というかこの辺が2回怪物が出た所……なんだけど」
魔法少女と怪物が戦った跡に来た、ユウキが被害を抑えていた事もあって建物の上部などが焦げていたり少しえぐれているいる程度で街の人達が協力して復興している。
もちろんこの辺でも落下した物体や怪物に関する手がかりは見つからない。
「とまぁ悲しい事に手がかりがない状態で、昨日の怪物と魔法少女の戦闘は遠目でも見てたと思うし……、見てた?」
マキナが首を小刻みに横に振る。
「……そっか、何て言うかなぁ、無駄に持ってる自分の力を知らないままにぶつけている感じだね、戦い方がまるでなっていない感じ」
「そう、なんだ」
「落下物が魔法少女に回収されてしまったからね、魔法少女となんでか敵対しているらしい怪物のどちらか、又はその両方を捕獲しないとどうにもならないかなぁ」
「ふ、ふーん」
「生態がわからないからそもそも出現理由もわからないし、しばらくは待た…なくてよかったよ」
話していると空から見た事がない異形の生き物、前回から形と雰囲気が違うが絶対に怪物だろう。
「マキナ、水で拘束して」
「う、うん」
マキナに指示を飛ばして怪物の動きを鈍らせる、しかし水を弾いているようで拘束はできなかった、昨日の水で拘束されたのをまた学習して対策したのだろうか。
「ダメか、だったら地面に」
「うん」
本体がダメなら地面にぬかるみを生成させて動きを制限させる、そこを一気に硬化させた拳で撃ち抜く、意外と柔らかかったようで一撃で体の半分以上が消し飛んだ。
「アレェ?」
とりあえず破片を回収しておく、すると前方から感じた事がある魔力が接近してきた。
「マキナ、私の前方3メートル先に水の壁を生成!」
「え、ううん」
「はーとバーニング!、ってええ!?」
魔法少女が炎の攻撃が突然現れたマキナの水の壁で阻まれる。
「え、えぇ?!」
どうやらマキナもいきなりの攻撃を防いだ事に驚いていた。
「ヨシ、マキナそのまま確保ぉ!」
「う、うん」
マキナが水の壁をそのまま鞭状態に変更させて魔法少女を拘束させる。
「ちょ、よっとぉ」
なぜ拘束されたか分からない顔をしており悔しそうな顔をしながら光になって霧散するように消えていった。
「取り逃したか、とりあずはこの怪物は確保したから調べようか」
気合を入れて挑んだら全然大した事なくて肩透かしを食らう事ってありますよね




