処理の終わり
「ただいまー、やっと終わったぁ」
「おかえり」
「あ、お姉さまお帰りない」
「……何してるの?」
「見てのとおりだが?」
「あー…えっとそうじゃなくて、なんでドリーンが事務仕事してるのさ?」
報告の為にレティの所に行くとドリーンがレティの近くで何か作業をしていた。
「その、せめて何か手伝いたくて……」
「と本人の希望により手伝ってもらっているのさ、今の所不信な行動”は”していないしな、それにもともとウチは人員をふやそうとしていたしな」
「ドリーンにその気が無くても変な動きをする可能性があるんですから気を付けてくださいね」
「それはわかっているさ、その対策もしっかりしているし、それを了承したからこうして仕事を手伝ってもらっている訳だから大丈夫だよ」
「それなら、まぁ」
レティが大丈夫と言っているのならコレ以上追及する必要はないだろう、取り込んで管理するよりもしっかりと自分の場所をもって生活している方が断然いいだろう、カルラは少し残念そうしているがそんなことはどうでもいい。
「それで、ちゃんと仕事は終わらせて来たのだろう?」
「あ、あぁそうそうちゃんと関連していると思われる場所とか潰して来たし資料纏めるしでちょっとまってて」
資料自体はすでに纏めているので後は簡単にレポートを作ればいいので物の1時間ほどで終わらせた、前世のような硬っ苦しい物はレティやその上の人たちの仕事なのでこんなもので問題ない、そんな気持ちで作ってはいるがレティ達からすれば修正箇所が少ないので他の人たちのレポートよりもだいぶ助かっているとのこと。
「………なるほどなぁ」
レポートの内容が内容なだけに真剣な表情で読み進めていく、時折顔を大きく歪ませる事があったり怒りの表情を浮かべたりして顔を変えていった。
「コレは禁書しないといけないな、それにいくつかは焼却処分だな」
「あ、重複している資料は既に燃やしてるよ」
「それは今回に限って正解だな、コレの内容は厳重に管理しないといけないな」
レティが魔法で書類を纏めて封印する、すると書類の束が黒い四角の物体になる、それを近くの鍵付きの戸棚にしまう。
「さて、後はこっちの仕事だな、というか隣の姫様の所に行かないといけないじゃないか?」
「あぁ、そうだった」
強制調査の権限が欲しかったので隣の姫様を丸め込んだものの、あの国ではそういった物は入出国にしか使えなかった、一応それらの資料も回収して原因の壊滅も済んでいるので問題はない、ハズだ。
「この目で見たかったけど仕方ないわね、まよくやったわ」
姫様から興味無さそうに処理されて終わってしまった。
もしアニメ化したら序盤からいる受付嬢のモブと同じ声優なイメージ




