ドリーンをどうする?
「終わった……」
研究機関なだけあって施設に防衛設備などはなく、鉄仮面の男のような戦力もなかったのであっけない程に簡単に処理ができた。
ただ関連施設が芋づる式に出てきたので時間だけがかかった。
流石に疲れたのでドリーンの部屋で休んでいる、この国で休憩できる場所が欲しかったので丁度良く使わせてもらっている。
集めた資料を提出用に整理する、と言っても同じような内容の物を纏めているだけなので作業自体は楽だ。
「それにしても人権を無視するといろいろできるんだな、この国から飛ばされたのは結果論になるけど良かったのかもね」
(そう思うのは早くないか?)
父親から早熟を心配されたが仕方ない、一応前世で16年も生きた記憶があるし、それでなくてもフィア達の記憶を少しだが無理やり体験させられているので見た目のわりには達観している。
(うーん、やっぱりドリーンちゃんは取り込んで管理した方がいいんじゃない?)
「えーコレ以上増やすの?」
どこか上の空だったカルラがいきなり口を開いたかと思うとドリーンを吸収する事を提案してきた。
「いきなりだな?」
(いやーちょっと他の神様達とお話してまして……)
「えぇ他って何それ」
(ほら私って元々この世界の住人じゃあ無いじゃないですかぁ)
「まぁそうだね」
(なので私が元々いた世界にいる同僚に話を聞いていたんですよー)
「アホな顔してそんな事をしてたのか」
(私はもうユウキの一部になっているので離れる事はできませんが向こうとお話することはできるんですよ、その際に意識を向ける関係で無防備になってしまってあんな顔になってしまうんですよ)
「それならしょうがないのか、というか何を話してたのさ?」
(ドリーンちゃんの今後どうするかって相談してたんですよ)
「そんな個人的な事を他の神様に聞いていたのか、というか天使だったから元上司的な感じ?」
(それがここで注入された薬品を吸収したおかげで私の地元と交流できるようになったんですよ)
「………アレかぁ」
(それで上司的な感じはちょっと違いますね、どっちかというと学校の先生ですかね、久しぶりに連絡がとれたのでちょっと話が弾んでしまって、その流れでドリーンちゃんの事どうしようって話をしてまして、こっちを見ることはできないみたいなんで状況を説明したらやっぱり取り込んで管理した方が良いって決断でしたね)
「まぁそうだよねぇ、私以外に血縁いないし、あの胡散臭いのが憑いてるしなぁ、終わったら回収するかぁ」
今後の事は面倒見切れないし、かと言って殺してしまうよりはマシだろう。
カルラ強化回でした




