焼き加減は最高火力で
「汚物は消毒だァ!」
まさかこのセリフをリアルに使う事になるとは思わなかった、恐らく実験の犠牲者だったのだろうギリギリ人の形をした生き物が襲い掛かってきていた、それらを再生できないように高温で焼却していく。
温度を上げることを優先した結果空気中に毒素が揮発しなかったようで建物の外に出る心配はしなくてよさそうだ。
壁ごとまとめて焼いていくので通り過ぎた後は煤で真っ黒になっているのでマッピングが楽でいい、というか屋敷の地下が迷宮にみたいな構造になっているのがおかしいのだが。
普通なら開かないような扉もユウキなら強引に突破できるので問題ない、鉄仮面の男を探すのも大事だがそれとまだギリギリ人の形をした奴らを焼却処分しないといけない、ゲームと違って無限に出てくる訳ではないので掃討を隅々まで処分していく。
「こんなもんだろ」
さすがに屋敷の地下なのでダンジョンみたいな広さもなかったので念入りに焼却をおえる、1階層しかなかったので1時間程で終わった、薬品などがある部屋も念入りに焼却しておいたので他の場所に予備が無い限りは再起はできないだろう。
「さすがギルドの最高ランクといった所だな、おかげで全てパアだよ」
階段の上に複数人のメイドと共に立ってた。
「残っている成果はココにいるメイド位になってしまったよ、ドリーンは中途半端のままだし、君には薬が効かないし、ひとまず君を取り込んで調べるとしよう」
鉄仮面の男が近くのメイドの腕を掴むと他のメイドたちが鉄仮面の男に覆いかぶさっていく。
(向こうも負けず劣らずハーレムですね)
(いやこっちはハーレムじゃなくね?)
ユウキと同化している内で完全に人間で他人の女性はミネルバ位なのでハーレムをしているような気分は全くなかった。
鉄仮面の男に覆いかぶさっていったメイド達の形が徐々に崩れていく。
「ゾンビゲームとかで見たことあるなぁ」
どこかで見たことがあるような肉の蠢きの後に巨大な花のような形になる、そこから無数の触手が伸びてくる。
「ソレが貴方の本当の姿かな」
「この姿になるには初めてだよ、今まで育ててきたメイド達を使い切ってしまったよ、君の事を解明しないと割りに合わない!」
怒りの声と共に触手が一気にユウキに向かってくる。
「ソレはそっちの勝手な都合でしょうが」
迫りくる触手を近づけないように処理していく、見るからに触れたくない見た目の触手なので先ほどの要領で焼却していく、気持ち悪い触手に対しての嫌悪感が強いおかげか先ほどよりも火力が上がっておりプラズマ化している。
「その魔力、私の力に加えてやる!」
「絶対にヤダね!」
地下ダンジョンは省略されました。




