君、もう来なくていいよ
「やることは単純だよ、今度導入予定の機材の耐久テストをしてほしいのさ」
「それは先生とかがやる仕事じゃねーの?」
校長に対してタメ口で返す、別に脅威もないし例え退学になっても問題ないと思っているからだ、そもそも教師にタメ口をした程度では特に問題はない。
「そうなんだけどさー、今回の備品がさーとにかく頑丈じゃないといけないんよ」
校長もそれに慣れているのか気にした様子もない。
「まぁ長く使ったり適当に扱われる物でしょうし」
「そうそう、んでこの学校で一番火力出せるのは多分君だよね」
「……かなぁ?」
確かに火力は自信がある方ではあるが、どうせ上には上がいるだろうと思っているので一番だと言い張るつもりはない。
「うーんでも僕の知る限るでは一番かなぁ」
「さいですか」
「そそ、だから君に耐久テストしてほしいのさ、なに目標に向かって攻撃してくれればいいから」
「そんな程度ならまぁ」
「じゃあ早速行こうか」
「え、今から?!」
「どうせ暇だろうて」
「いやぁまぁそうだけど」
「じゃあ行きますか」
「へーい」
予定は全く無かったがいざいきなり予定を詰められるとやりたくなくなるやつだ。
校長に案内されて普通は生徒が入らないような倉庫に向かう、マキナも暇なのでついていく。
「この辺は普通は入っちゃダメだけど、今回は僕がいるから無問題」
「はぁ、そっすか」
「それで今日は2つお願いしたいんよ」
「今日は、2つ?」
まるで今後もあってしかも複数あるかのような言い方だ。
「そうだよ、たまにこうして耐久テストをしてくれるだけであとは学力テストでそれなりの点数さえ取れば問題ないようにしようじゃないか、これが依頼の報酬だよ」
「なんて魅力的なんだ」
適当に物に当たるだけで出席が免除されるなんて夢のようである、
「ただし学力テストで平均点以上をとっている事が条件だ、平均点以下になったら即刻授業免除を取り下げるからな」
「それはしゃあないわ」
そこは教育者としてちゃんと線引きしているしているようで、さすがにユウキはそこは了承している、今の前世でやったような簡単な授業内容だったからこそやる気が無かったのでそれがユウキの前世程に授業内容が追い付けばいやいやながらでも授業は受けるつもりだ、もっともこの学校の義務教育期間では小学校レベルなのでユウキは授業に出る事はないだろう。
「そんな訳でコレに適当な感じで攻撃してくれや」
校長が変な形をした箱のような物を出してくる。
「コレ、最悪壊していいの?」
「うーん、君の出力次第だけど基本的には簡単に壊れるものは返品するからま、ほどほどにな」
「へーい」
そんなこんなで適当に出された物に適当に攻撃魔法やらを当ててテストは終了した。
クラスの問題児だけに特別な措置とかありましたよね、ユウキはそれです。




