クラス分け
「今朝会った時もそうだけどあんな性格でいいのか校長」
「今朝？、会ったっけ？」
「マキナは寝てたからね」
「あーそういえば疲れて寝てたね、そういえば、さっきの攻撃を無効化してたのってどうやったの？」
「あぁあれは攻撃が当たる瞬間に強めに魔力を当てて消滅させているだけだよ、コントロールは難しいけどね」
「でも魔力の反応ないよね？」
「かなりギリギリで使っているからね、結構魔法の練習になるよ」
「遠慮しておきます」
「今からクラス分けを発表します、新入生の皆さんは各自自分のクラスを確認したら案内に従って教室に移動して下さい」
案内が終わると生徒達が一斉にクラス分けを見に行った、そのためにかなり渋滞していたのである程度生徒が移動してから確認しに行った。
「人多いな～」
「そりゃあ新入生が全員集まるからね～、お母さんは見に行かないの？」
「人混みは嫌いだからね～、マキナだけでも一人で見に行ったら？」
途端にマキナが悲しそうな顔になり。
「いや、お母さんと一緒がいい」
精神年齢的にはユウキより大人のハズだが、なぜかユウキと離れる場面になると急に精神年齢が一気に下がったように甘えん坊になってしまう。
数分が経過し、人が少なくなりユウキたちはクラス分けを見に行く、この学校のクラス分けは上位と下位から十数名が1つのクラスに分けられ、それ以外の成績の生徒は均等に振り分けられるようで自分の成績に自信がある子は上から探し、自信がない子はしたから探していた。
「さてと、私のクラスはっと……」
ユウキは自信満々にクラス分けを下から眺めて直ぐに自分の名前を見つけた。
「お、あったちゃんと最下位だ」
「え、なんで…」
徐々に青くなっていくマキナの名前はクラス分けの一番上にあった。
「まず、私はサバイバルの時だけど何回も被弾してたし、筆記の時は算数は答えに全て×3.14した数字を書いた、その他は真逆の回答と火柱の問題は火じゃなくて純水の球体を発生させるようにしたりして全問外した」
「え、なんで、お母さん、一緒に勉強しようよ…」
泣きながらユウキにすがりつき訴えるがユウキはふざけている様子でもなく……。
「いいか、学校は勉強するだけの所じゃないんだ、卒業まで私と同じクラスだったらマキナは何時までも私にくっついているだけになるんじゃないかな、それに寮の部屋割りは自由だったはずだから同じ部屋に住むようにすればいいじゃないか、それに別々の依頼を受けて違う所に行った事なんて何回もあったじゃない」
「でも、でも…」
「それでも我の娘か？、我の娘であるならばそんな事で泣くな！」
「…うん」
ユウキの口調がいきなりかわりマキナに喝を入れると渋々ながら受け入れたようで、それをみてユウキの表情が柔らかくなりマキナの頭をゆっくりと撫でる。
「またあえるのじゃからな！」
他の生徒が全員いなくなるころにマキナは落ち着き２人はそれぞれの教室に向かった。
炸裂装甲をイメージしています、相手が子供の単純な魔法に対してのみ使える程度なので魔力を上手く扱う練習にはいい
という設定で多分今回限りの使用です。
