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「ではユーフェミアさんの時代ではどんなゴーレムが運用されていたのですか?」
「えっとこの時代のゴーレムとそんなに変わらないかなと、基本的な事は最初から完成されていたと言われてまして、多分航続距離とか耐久とかが違うくらいかなと……、後単純に戦争とか競争とかがないのであまり発展してないかなぁと……」
「ふむ……、しっかりとまとめて後世に残す必要がありそですわね」
ミルシアは未来でゴーレムが普及しているものの、そこまで進化していないと聞いて少し残念なようで今後の作戦を考えだした。
「ユーフェミアは向こうでどんなゴーレムを使ってたのさ?」
「えっと私のゴーレムはまだ持ってなくて、量産型の竜王に乗ったりしてるかな」
「まぁその機体は分からないけど今のゴーレムを見たらやっぱり古典とかそんな感じかな?」
「そうですね、私の時代だとどうしても経年劣化があるのでこんなに新品だと模造品だと思ってしまいそうです」
「あ~そうだね」
「そうですわ、いっそこのゴーレムの3倍の大きさにしてそのまま動力炉を巨大化させればすごいゴーレムができますわ」
「それは死亡フラグだから辞めた方が良い」
そんな事をするのは敵側の行動なのでそれだけは止めておく、そもそもそんな巨大なゴーレムは作れたとしても置く場所がないので吹きさらしになってしまうしそれに兎に角目立つので火力が出せる点以外に利点がない。
「そうですわね……、よくよく考えましたら置く場所がありませんでしたわね、今日はもう遅いですしお開きにしましょう」
「そうだね」
「……終わった?」
ゴーレムについては一切興味のないマキナが倉庫の横で本を読んでいた、ミルシアのお開きに反応した。
「終わったよ~」
「お腹すいた~」
「はいはい、じゃあ帰りに食材買って帰ろうねー」
「は~い」
ミルシアや家で食べるのでそのまま倉庫に残り、ユーフェミアはギルドで寝泊まりしているので途中まで一緒に帰り、途中で別れた、名残惜しそうにしているが一応部外者になるので学校の敷地に入れる訳にはいかなかった、今度の休みに存分に構ってやろう。
一応この時代でもギルドに登録してその日に食べる分はちゃんと稼いでいるようだ。
「あら、ユウキちゃん丁度良かったわ」
「あれ、どうしたんですか?」
肉を買いにいつものエルフの人のお店にいくと待ってましたとばかりにユウキに向かってきた。
「次の取ってきて欲しい素材なんだけね、エクサバンドストーンを取ってきて欲しいの」
「エクサバンドストーンですか?」
「そう!」
またまた聞いたことがない物を言って来た、今度はいったいどんな物なのか……。
「あ、でも場所が場所だから次の連休の時に取ってきて欲しいな、学校からユウキちゃんの使用に制限がついちゃって、だから次の連休にお願いね」
「あ、はい」
巨大兵器って味方側が使ってちゃんと使えている印象がないんですよね




