これはあぶないのでは
「どうしよ、このまま深入りするべきだろうか……」
明らかに街の人口よりも多い数の魔物を倒したことでこの国境近くの街だけの問題ではないことが分かってしまった。
「一応国際法が適応されていますから大本が首都にあれば叩きに行けますが……」
ミルシアも異常事態にイケイケの指示は出せないようだ。
「一度戻って休憩と補給をしましょう、ここまで来たら私の権限で何とかなる範囲を超える可能性がありますわ」
ミルシアもこの先に悩んだようで撤退の意思を示した、マキナとユーフェミアは少し動いただけで大したことはしていないので消化不良感があるようだ。
それは後ろで行進していた兵士達も同じようだ、しかし今の問題が個人の事情を越えているのでやや不満気ながらも戻っていった。
基地に戻ると基地の兵士や職員達が慌ただしく行きかっていた。
「何事でしょう?」
近くに来た人に話しかけようとするが忙しいようで速攻で通り過ぎていった。
「とりあえずメイスンに聞けば良いでしょう」
部屋で待機しているであろうミルシアの従者ならある程度把握できているだろう。
「おかえりなさいませお嬢様、ご無事なようで何よりです」
「戻りましたわ、それでこの慌ただしいのはいったい何なのです?」
「私も詳しくは把握できておりませんがどうやら件の魔物について問題があったようです」
「問題?」
「はい、私も詳しくは把握できておらず、申し訳ございません」
「私ですら聞き取りができない状態でしたもの、しょうがないですわね」
「ありがとうございます」
「一休みしてから聞き取りをして状況の把握を」
「お取込み中失礼いたします!」
ミルシアが今後について話しているといきなり女性の兵士が乗り込んできた。
「なんですの?」
「例の魔物について緊急にて報告があります!」
「それはおいおい聞くつもりでしたので助かりますわね、でいったいなんですの?」
「魔物についてなんですが、アレは人が変異した姿なのはご存じかと思いますが、どうやら死人が魔物になるタイプではなく生きている人間をも魔物にしてしまう事が判明しました、失礼ですがこの中に魔物によって怪我をした人はいますか?」
「いや、誰も怪我は……救助した人は?」
「ココにいますわ、今は大人しくしていますが……」
「みんな離れて!」
いつの間にか俯いて動かなくなった救助者から離れる。
それから少し様子を伺うといきなり起き上がり獣ような雄たけびを上げる。
「魔物化しましたわね、これがそうゆう事ですのね、ユウキやっちゃいなさい」
「私かよ、まぁ適任だけども」
ユウキなら体質的に傷がついても問題はなく活動ができる。
「あ、ちょ」
魔法で倒そうとした時に口が大きく開き、鋭く尖った歯を広範囲に飛ばして来た、魔物の攻撃で部下や友達を傷つけないように飛ばした歯を魔法で打ち消したが範囲が広いためいきなり来た兵士を庇う事ができなかった。
「やば……」
兵士もいきなりの事で魔物の攻撃を食らってしまったようで、そのまま倒れてしまった。
今回はモブには厳しめに行きたいなぁ




