ええどうしよう
「それで私は何をすれば良いですか?」
「待機」
「……え?!」
「日没まではココで部下が来るまでひたすら待ちの状態、しかも国境付近だから下手に動けないので待機」
「……わかりました」
やる気を出している所に申し訳ないが後5時間ほど待機する必要がある。
「……ではそれまでお話良いですか?」
「いいですよ」
2000年の時間差があるせいでいくつか価値観の違いがありなかなか充実した時間になった。
長々と話しているとすぐに太陽が沈んでしまった。
「私のいた時代ではユウキ様となかなか話せる機会がなかったのでとても楽しいです」
「自分もまさか子孫と話せるとは思ってなかったよ、というか2000年の未来でも生きてるんだな」
「そりゃあ生きてないと星そのものですし、基本的に合うには総本山に行かないといけないですし、直系の子孫である私でさえ滅多に合えなかったのですよ」
「もっとフランクに会えるようにつとめるよ」
「はい、お願いしますね、でも今のユウキ様が変わっても私の時代のユウキ様には変わりないですけどね……」
「あぁ、なるほどね、というかちゃんと帰れるの?」
「はい、ちゃんと固定してあるので帰る事ができます、一応ご要望とあれば残ることもできますよ?」
「それは今後の私の好感度しだいね」
「それは、努力します!」
正直このまま部下が増えたら養うのが大変だなぁと思ったり、同じ顔だと面倒だなぁとか考えてしまったので余程のことがないかぎり残ってほしいと思うことはないだろう。
「そろそろ、かな」
時計を確認すると作戦の時間が近づいており、予定ではもうすぐ部下達が家族をつれて向かってくるハズだ。
国境の方に目をやるとまだ何も起こっていないようで静かだ。
「これから何が始まるんですか?」
「部下が家族を連れてくるからそれをまとめて輸送するの」
「ただの輸送だったらこの子はいらなくないですか?」
ユーフェミアがゴーレムを見る、曰くこんな原始的な無理やりな構造でびっくりしたとのこと。
「予備のためだよ、何が起こってもいいようにね」
「なるほど、あ誰か来たみたいですよ」
目を凝らすと確かに誰か来ているのが見える。
「多いな……」
聞いていた人数よりもかなり多くの人が向かってきている、向かってくる人は確か部下を含めて16人のハズだったが実際にこちらに向かってくる人は明らかにその倍以上はいる。
「何かあったっぽいですね」
「みたいだね」
なんだか面倒な事にはなっているようで、しっかりと目を凝らして向かってくる人の中に部下を全員確認こそしたがそれぞれ必死の形相で走ってきているのでただ事ではないのだろう。
「マキナ、いつまで寝てるの!」
「ひゅ?!」
何はともあれまずはマキナをたたき起こす。
「あれ……、お母さんのそっくりさん?」
さすがマキナだ、寝ぼけていても瞬時に見分けがついたようだ。
「初めまして、私はユーフェミアって言います」
「お母さん、これどんな状況?」
ユーフェミアの挨拶を軽くスルーしてこちらに必死に向かってくる人達を指さす。
「正直わからん」
マキナがずっと眠っていたのはユウキにくっついている時にこの機会を逃したくないとずっと起きていたせいです。
別に薬を盛られていたりとか魔法をかけられていたわけではありません。




