ゴーレム戦を終わらせた
「レオナは右、私は前から行くよ」
「わかった……」
3人で連携して倒そうとしているがゴーレムの仕様のせいでまるわかりだ、それでも連携が上手いのでユウキはなかなか決められずにいた。
敵対しているゴーレム3体が全く同じ見た目をしているのでユウキを翻弄している、ゴーレムを降りればすぐに倒せるのだがせっかくのゴーレム同士の戦闘なので元男子のユウキには降りる選択肢はなかった。
「こいつ、全然落ちない」
「アレって噂の試作機じゃないの?」
「確実にコッチより良い動きしてるし見た目的にも新型だろう」
「そんなのどうでもいいから早く倒して持って帰るよ」
「わかってる!」
3人の中は中が良いようで言い合いをしているが連携は崩れておらずどのゴーレムから発せられているか分からない。
「ユウキ、環境なんて無視しなさい、木の1本や2本程度問題ありませんし、地面を多少なくなっても構いません、存分にやって見せなさい……、とのことです」
「びっくりした、ミザリーちゃんか」
いつの間にかミザリーがユウキのゴーレムに取り付き、ユウキに伝言を伝えにきた。
「ではご健闘を」
ミルシアの声マネをしていたので最初はいきなり近くで声がしたのでびっくりしてしまった、その間にも3体1の戦闘が続いており、平然と乱入してから伝言を伝えてから護衛に戻っていった。
「……あの娘ってかなり強いよな、でもまぁお許しが出たし飛び道具解禁で」
今までは両手の近接武器のみで何とか凌いでいたが貴族の人間が環境破壊の許可が出たので遠慮なく使用していく、このゴーレムにはリミッターが無いのでユウキの魔力を無尽蔵に吸いながら魔法を発動していく、普通の人ならば魔力切れを起こして意識を失う所だがユウキなら何とか耐えられる。
「なんだ?」
ユウキのゴーレムから外に生やしていた羽根が消えて装甲の色が濃く暗くなる。
「あんな機能はこっちには無いハズだ」
「アレって本当にゴーレムなの?」
「知らないわよ」
武器と一体化している腕を相手のゴーレムに向ける。
「射撃ならお互いに効かない事は承知のハズ、気を付けッ」
言い終わる前に魔力弾を放ち中断させる、いきなりの攻撃のおかげで連携が崩れた、ユウキはそれを見逃さずに一番近くにいるゴーレムに掴みかかり、ゴーレムの力任に強引にコックピットハッチを開く。
「こんにちは」
「ひぃっ!」
スピーカーから聞こえていたので分かっていたが若い女性が操縦していた。
「レオナ!」
仲間を助けるためか連携を無視して真っ直ぐに突っ込んできた。
「じゃあ遠慮なく」
無理やり開けたゴーレムからパイロットを引きずり出して持ち上げる。
「どうする?」
「キサマァァァアアアア!」
「落ち着け、今はレオナを優先」
「クソッ!」
「とりあえずその場でゴーレムから降りてくれない、じゃないと握りつぶすよ?」
「やめろ!、分かったすぐに出るから」
2体のゴーレムが停止し、中から人が出てきた。
「へぇ、珍しいね、獣人がこの国にいるなんて」
戦闘描写ってやっぱり難しい




