日本で買った物
「もう一度行きたいような行きたくないような……」
日本での思い出は正直に微妙だった、寝泊まりは快適とは言い難いネカフェだし所持金はカツカツで食べ歩きとか名所の観光とか出来なかった、思い返せば不満や後悔しか出てこない、それでも向こうで食べた物は美味しかったしまた食べたいと思うし作品もまた見ていたい、結論はお金が向こうで使えればまた行きたい。
「そういえば観光もできなかったなぁ、神社仏閣とか行きたかった」
(それは無理かもしれないですよ)
思い出に浸っているとカルラが当たり前のように言ってきた。
「え、なんで?」
(だって向こうの神とかに縁ないじゃいですか、それに日本じゃ異物でしかないですからね、善悪関係なく避けられてましたよ)
「マジで、というかわかるの?」
(まぁ私はそっち系の存在ですし)
「あぁ、そっか天使と悪魔の混ざりものだよなぁ」
(……そういえば元はそうでしたね)
「忘れてたのか」
(いやぁランクが上がっていたので忘れてましたよ、とりあえず日本に行ってもそういった所には行けないので諦めネカフェに行って下さいね)
「はいはい」
とりあえずリュックから買った物を取り出す。
みんなに要望を聞いて買うものを決めたかったがカルラとミネルバと父親が揃って日本刀を所望した、ミネルバと父親は武人しての興味から、カルラは日本らしい物として要望した、もちろんそんなものは時間もなければお金が大いに足りない、もちろん却下した。
フィアは特に要望は無かったが無理やり絞り出したら肉とだけ言っていたのでもちろんいい肉なんて買えなかった。
ラクネラは高いアクセサリーを要求したので速攻で却下した、日本の貨幣価値が分からなかったので手持ちの50倍以上の物を希望していた。
唯一買えた物はもう1人のユウキが希望した100ショップの子供向けアクセサリーだけだった。
他の買えた物は実用品と後はミルシアのゴーレム開発の手伝いになるだろうとロボットアニメのプラモデルを1つ買ってきた、後はシリーズが長いロボットアニメの設定資料集だ、ユウキの趣味も入っているので反感を買ったので、妥協点で扇子を買って落ち着かせた。
「これ、使えるのかな」
パッと見はホームセンターで売っているようなリュックでこの世界基準では丈夫そうではない、取り出す耐久テストをしてみるとかなり丈夫だったのでこれが消えたりしなければ偶に使っていこうと思えた。
「大変ですわ!」
ミルシアがユウキの自室だということを忘れて容赦なくやってきた。
「どしたどした?」
「ホープレイの新型が盗まれましたの!」
「はぁ?!」
新型の機体は盗まれる物




