ゴーレム開発記7
「大きさと装甲が決まったから後は武器ですわね」
ココに来てミルシアのテンションが上がってくる。
「武器ですか?」
「そうよ、武器よ!、守るだげじゃ今までと同じよ、攻めないと変わらないわ、固いだけでは簡単に突破されてしまって終わりですわ、それこそ建物の建材にして壁に使った方が有意義ですわ」
「そこまで言う?」
「そこまで言いますわ、実戦で使うのでしたら攻撃できなければ意味がありません、ユウキ!」
「あ、はい」
「貴女の知っている主な武装な何?!」
「え、っと銃と剣かな」
白熱したミルシアの勢いにより当たり前のような答えしか出せなかった。
「……では簡単な仕組みとかわかりますか?」
「まって、えっと確か粒子を圧縮して加速する感じかな、剣はその圧縮した粒子を剣の形に留めた物かな」
「ふーむ、原理はなんとなくしかわかりませんがこういうのを魔力で応用すればいいのでしょう、とりあえず魔力弾をゴーレムの手持ち武器から発射できるようにすればいいのでしょう」
「あーでもそれだったらゴーレムの手から直接出来た方が小回り聞いていいかも」
「それもそうですわね、手に魔力弾の発射機能が搭載できるのならわざわざ敵に鹵獲される可能世のある長物を持つ意味はありませんものね、後は剣ですわね」
「言ったは私だけど剣じゃない方が良いかもしれない」
「どういう事ですの?」
「ゴーレムって今完成しても俊敏は動きとかできないじゃん」
「そうですわね、できても魔力を後方に噴射しての直線的な移動しかできませんものね……」
「そこまで考えられるのなら次の構想とかできるかもだけどとりあえず今のゴーレムに取りつける格闘武器はメイス辺りで良いと思うんだ、重量を生かした単純な力押しは以外と有効だったりするもんだよ」
「そうですわね、ではソレでいきましょう、これで後は作るだけですわね」
「後は設計かな、どこにコックピットを置くとか魔石をどこに置くかとかね」
「そうですわね、それは一旦思い思いに組んでから検討しましょう、じゃあさっそく作成お願いしますわ」
「やってみるよ」
大体の構想はできたので出来うる限りで組み立ててみる、大きさが大きさなので消費する魔力が多くて消耗が大きいがある程度仕上げることができた。
「どうしましたの、急に手を止めて……」
「コレ時間かかるわ」
見た目だけ完成した後に部品毎に分解し始める。
「いきなりどうしましたの?」
「稼働するようにするの忘れた」
ゴーレム開発記がここまで長くなるなんて思わなかった。




