広域の景観
「良い景色だろう、ここなら大体見渡せるから気になる所はあるかい?」
こちらの町はユウキの国と違いヨーロッパよりな景観で異世界に来たと思える景色が広がっている。
「ちなみに私が侵入できる範囲はどこらへんになりますか?」
「そうだな、あんたらはギルドの所属だからな、あの辺は貴族街だから許可書かそれなりの階級が必要だな、後は教会辺りはそこの関係者とかじゃない限りは入れないかな、後はおすすめしないが極貧街だな、行くこと自体はできるが治安が悪いから完全に自衛できないなら行かない方がいいかな」
「ちなみにそこに行ったことは?」
「あるにはあるが……、仕事で行った程度だからあそこは詳しくないんだ」
「そうですか」
極貧街は他の地区と違って色合いが薄く少し目立っているように感じる。
「そうですね、とりあえず可能な範囲をぐるっと回ってみたいですね」
「わかった、じゃあとりあえずゆっくりと行こうか、とりあえず向こうから順番に行く感じだ」
「わかりました」
町の大通りにそって手を動かす、その順路に目立つような建物があるのでしっかりと案内してくれそうだ。
「それだったら1日で終わりそうにないですね、どこかおすすめの宿とかありますか、今日はそこに泊まろうと思ってます」
「それだったら道中に良い所があるからそこにするといい、そこなら君たちが持っている通貨で支払いもできる」
「それは便利ですね」
「というか今は外貨が欲しいだろうから歓迎されるだろうさ、それに私の紹介だから他の客に変に絡まれることは無いだろうさ」
「レビィスさんは何もなんです?」
「実は私は軍人でな、今は仕事がないからギルドでお小遣い稼ぎをしているのさ」
「なるほど」
「それにこの辺の生まれでもあるから土地勘もあるしな、顔が広いのさ」
「それじゃあ先に宿に案内してもらって翌日もおねがいしようかな」
「まいどあり」
案内された宿は思ったよりもきれいで他に宿泊客はいないようだ、レビィスの紹介で外国から来たことを伝えると大いに喜ばれ、食事の他にいろいろサービスしてくれた。
食事の味もかなりおいしく、十分に満足できるものになっていた。
もし翌日も泊まるのならまら泊まりたいと思える、この国は壁に囲われた所が複数あるのでそこも調べなければならないが次もこんな良い宿に泊まれるか分からないので少し心配になってしまう。
もし帰りにまたココに泊まるのも良いかもしれない。




