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異世界に転生して性転換したけどとりあえず生きてる  作者: 仙人掌


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緊張の延長

 ギルドの職員が慌ただしくカウンターに出てくる、ユウキの所属しているところの職員と違ってこちらはよれよれになっており普段から手入れなどはされてないようだ。

「きょ本日は用事はな何ですか?」

 久々の業務のためか上手く対応ができなかったようだ、そんな事は気にせずに依頼をする。

「初めてこの国に来たのでこの周辺の土地勘を持っている人間に適当に観光案内してほしい」

「……わかりました、でしたらランクはフリーになります、それと成功報酬はこちらで決められた金額でよろしいですか?」

「それで構わない」

「それでは契約金の先払いをお願いします」

「あ、この国の通貨用意してないや」

「別にこの国の通貨じゃなくてもいいですよ、ここで両替もやってもますよ」

「ちなみにレートは?」

「そちらの国とだと……1/14ですね」

 この国の物価は貴族基準でしか知らないためあまり多く両替はしない方がいいだろう、それかすぐに戻した方が良いだろう。

「いやぁ、本当にご利用ありがとうございます、すぐに案内用意を手配しますね、それまで飲み物でも飲んで待っててください」

「ど、どうも……」

 あきらかに有料の飲み物を渡されて職員が意気揚々と奥へと消えていった。

「ま、依頼者を優遇ってことで」

「あーうん」

 渡された飲み物を飲みながた適当に時間を潰す、ギルドの中は寂れているものの掃除はしっかりと行き届いているようだ。


「君たちが町案内を希望しているので間違いはないかな?」

「あ、……はい」

 話しかけてきたのは先ほどユウキに得物を向けた女性だった、そのせいで思考が少したまってしまった。

(逃げられないのか……)


「あの、確か先ほどお会いしましたよね?」

「ん、あぁそういえば先ほどは改めて謝罪しようすまない」

「アレ、お知り合いですか」

「いや、つい先ほど会ったばかりだ」

「そうですか、では心行くまで町を楽しんできてください、もし翌日も利用したいと思ったらこちらに言わなくても直接彼女に言ってくれればいいですよ、もちろん料金はいただきますが」

「わかりました」

「それで、どういったモノがみたいんだ?」

「全体的にまんべんなく、ですかね」

「そうか、ここは広いから1日じゃ案内しきれないぞ」

「その時は延長しますよ」

「まいどあり」

暇すぎて掃除を完璧してしまったパターン

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― 新着の感想 ―
[一言] しかし回り込まれてしまった( ˘ω˘ )
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