得意属性
話がひと段落したところでレティはゆっくりと立ち上がり。
「じゃあまず魔力の適正検査からだな、それからこっちに書類にいくつかの記入してくれ」
それからユウキ達はいつの間にか机にあった書類に対してレティの指示のしたがって書類に順次記入をしていった。
「さてと、それから得意な属性の測定だな」
「それって必要なんですか?」
「ああ、ギルドカードには明記しないがこっちではちゃんと管理していてな、まだ起きたことは無いが災害対策とかに使うかな、解りやすいものになると山火事とかに水系統が得意な人を呼ぶ時などに使う予定だな、とりあえずこれを持ってて」
懐から直径10センチほどの半透明の球体をとりだす、レティが触れた瞬間から徐々に薄緑色に変わっていく。
「何ですかそれ?」
「これはな触れている魔力に反応して色が変わる鉱石を持ちやすいように磨いた物だな、特に名前はないから私たちは水晶玉って呼んでるな、まぁ…今は私の魔力に反応してこんな色になってるけどな、とりあえず持っておいてくれ」
レティから水晶玉を手渡される。
「あー…はい」
ユウキが水晶玉を受け取ると緑色から徐々に暗い赤色に変わっていった。
「ユウキは赤いから火属性が得意っと」
レティは用紙にメモをしてから。
「じゃあ次はマキナだな」
ユウキから水晶玉を受け取とると徐々に水色に変わっていった。
「マキナは水属性が得意っとよし、じゃあカード作ってくるから適当に飲んで待っててくれ」
メモを片手に嬉しそうに書類を抱えて部屋を出ると少ししてコップを二つ持ってきて机に置いてお礼を聞く前に早々に去っていったギルドカード作成に向かった。
「やっぱりマキナは水系統が得意なんだね」
「んー…別にそうでもないんだよね」
「アレそうなの?」
「あのね、お母さん私は水の龍なんだけどね淡水龍だから海水がダメみたいなの」
「ブハッ…ゲホッ、ゲホッ…お母さんって」
思わず飲みかけていた子供用にかなり甘い紅茶を吹き出す。
「なんという間違えかたを…」
「ちがうの、なんかね名前で呼ぶよりお母さんって呼んだ方が私の中で全然違和感がなくてね…、その一目見た時からお母さんから後光が見えた気がしたの」
慌てて取り繕うが訂正する気はないようだ。
「え、なんでそうなるの?、第一私は5才児なんですが」
「でも国を一つを即金で払える額が討伐報酬になっていると言われているのを5才児が倒せる訳無いじゃん」
「え、アレってそんな高かったの!?」
(我のことをアレとかいうでない!)
手をかざすだけで個人情報がわかるってすごいと思う。




