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FIRST MISSION 夢
青い空、白い雲。
どこまでも続くあの道。
ゆっくりと流れていく時間。
まだ一日があんなにも長かった頃、俺には夢があった。
声に出せば笑われそうで、誰かに言ったことはない。
胸の奥にある、宝石のように。
目の前に広がる、青空のように。
それは何よりも大切で、一日たりとも忘れた事はなかった。
あの日見た夢を、覚えている。
今だってそうだ。
亡くしたことなんてない。
忘れるわけはない。
霞んで、汚れて、いつの間にか解らなくなっていたけど。
夢はまだ、ここにある。
忘れるなんて、できない。