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あとがき

あとがき


 以上、多くの個性的なしょむ系候補を見てきた。他にも「新自由クラブ」およびその派生党派(税金党、進歩党、進歩自由連合、文化党、平成竜馬の会、新党地球の福祉)、日本国民政治連合に結集したしょむ系人士、そして国民政治連合・日本福祉党・太陽新党・全婦会救国党の複雑な関係など、書き残したことは山とあるが、それは別の機会に何とかまとめていきたい。


 選挙結果を見て、投票率の低さや白票・無効票の多さに落胆させられることが多々ある。特に、下位落選候補者の得票を白票・無効票が上回っている場合、「選挙権は先人が過酷な闘争を通じて勝ち取った貴重な権利だというのに、なぜもっと有効に使わないのか?」と怒りすらおぼえることがある。


 政治不信が高まっている状況での選挙において、「棄権(もしくは白票、「該当者無し」など全候補者に対する批判的語句を書いた無効票)で全候補者・全政党への不信任と抗議の意志を示した」と自信満々に語っている姿を新聞やTV、ブログなどで目撃することもあるが、全く無意味な、いや、むしろ抗議行動としては有害無益な行為であると言わざるを得ない。棄権・白票・無効票は「当選に必要な得票数が減少し、企業や宗教団体などの締め付けにより組織票を得ている大政党の有力候補が有利になる」という結果しかもたらさない。政治不信に対する抗議の意志を示すには、やはり特定の候補に投票する以外無いのである。なお、政治不信への抗議を直接表す手段として、特定候補へのネガティブキャンペーンを行なう「落選運動」(韓国では政権交代の原動力となった)や、最高裁判所裁判官の国民審査と同様に特定候補への不信任票を投票できるようにする「マイナス投票制度」(「オストラシズム(陶片追放)」に近い。アルゼンチンでは可決寸前というところまでいった)の導入などが提唱されているが、現段階では大きな動きとはなっていない。


 また、前述の通り、しょむ系候補は報道等で排除されている。しかし得票が増え、有力候補と拮抗することとなればマスコミ等も注目せざるを得なくなる。それが公正な政治報道・選挙報道を確立するきっかけとなるとも考えられる。さらに中川暢三(元加西市長)や嶋田勝次郎(福井市議、在任中死去)のように、当選した事例もある。投票すれば必ず結果は出てくるのである。


 「選択肢が無い」「誰が政治をやっても同じ。何も変わらない」と嘆く前に、先ずは…、しょむ系候補に託してみないか?


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