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海外のしょむ系候補

◎海外のしょむ系候補


 海外にも様々な政党や無所属候補が存在する。


○アメリカ


 アメリカといえば保守2大政党制だが、大統領選に候補者を出している改革党や緑の党、「宗教や文化の違いを超えて神の摂理に沿った世界」を理想とする摂理党、「ホームレスのいない社会」を目指す連合全体主義党、その他、リバタリアン党、憲法党(立憲党)、国家社会主義白人党、アメリカ共産党、社会主義労働者党、社会党、禁酒党、全米吠える蜘蛛の復活党など、様々な政党が存在する。州単位の地域政党も存在。


 また無所属としては、カリフォルニア州知事選出馬したカート・ライトマイヤー(相撲のコスプレをした日本マニア)やゲイリー・コールマン(俳優、「アーノルド坊やは人気者」主演)メアリー・ケアリー(元ポルノ女優、選挙ポスターはトップレスで乳首を露出した写真を使っている)などがいる。


○イギリス


 自由党と社会民主党(労働党右派を中心に結党)が合併した自由民主党が有名だが、それ以外にもイギリス共産党や極右のイギリス国民戦線などがある。連合国家のためか、スコットランド共産党やシン・フェイン党(北アイルランドの民族主義政党。アイルランド共和軍系)などの地域政党も存在する。


○ドイツ


 環境政党のさきがけ「緑の党」が有名。他にはドイツ憲法裁判所の違憲判決により解散させられ、後に再結党したドイツ共産党、さらに労働の否定や麻薬合法化を公約とする「無政府主義ポゴ党」などがある。


○フランス


 フランスは小選挙区制だが、全候補者が過半数に達しない場合は上位者(12.5%以上得票の候補)で決選投票を行なうため、比較的多様な政党が議会に進出している。


 左翼は反資本主義新党(トロツキー系、旧「革命的共産主義者同盟」)や「労働者の闘争党」(トロツキー系)などがあり、これらは近年ではフランス共産党を上回る支持を獲得している。環境政党は左派寄りの「緑の党」や右派寄りの「環境世代」などが存在。


 右翼は国民戦線や、そこから分裂した国民共和運動などが存在。国民戦線は2002年大統領選で党首ジャン・マリー・ルペンが決選投票に進出し、「ファシストの大統領が誕生するのでは」と国内外に衝撃を与えた。他には「伝統保守」を掲げる「狩猟、釣り、自然、伝統」、性の自由化などを訴える「快楽党」などがある。


○イタリア


 上下両院とも比例代表制を採っていたため、左右共々多くの政党が存在。ただし与野党対決の構図は、ほぼ「野党共産党vsそれ以外の全政党」というものであった。


 西ヨーロッパ最大と言われた「イタリア共産党」はリベラル系の「左翼民主党」(後にカトリック系保守政党と合併し「民主党」)となる際、共産主義路線堅持を主張する「共産主義再建党」が分裂。さらに左派連立政権への評価をめぐり、離脱派の再建党と残留派の「イタリア共産主義者党」とに分裂している。


 極右の旧ファシスト党もネオファシストとして活動。政権与党にもなっている「国民同盟」(旧「イタリア社会運動」)や、アレッサンドラ・ムッソリーニ(ベニート・ムッソリーニの孫娘。欧州議会議員、女優、外科医)が党首を務める「社会行動」などがある。かつては「君主党」など、王政復古主義の政党も活動していた(現在は国民同盟に糾合)。


 ポルノ女優から議員となったラ・チチョリーナ(シュターッレル・アンナ・イロナ)も、環境政党の「緑の党」(現「緑の連盟」)およびリバタリアン系の「急進党」(現「イタリア急進主義者」)出身であり、後にモアナ・ポッツィ(ポルノ女優)と「愛の党」を結成している。


 サルディニア地方や南チロル地方では地域政党の活動も活発。


 そして、海外のしょむ系の中でも、特に個性の強いものをいくつかピックアップ。


良心的勤労回避連盟デンマーク


 1979年、ヤコブ・ハウゴー(コメディアン、姓は「ハガード」「ホガード」とも)らにより結党。党名は「誠実なる怠け者連合」などとも訳されている。


1994年デンマーク議会選挙に当選。その時の選挙ポスターは女装姿だった。「8時間の余暇と8時間の休憩、8時間の睡眠」「労働は全てドイツ人にやらせる」「天気を良くする」「インポテンツの権利擁護」「公園のアヒルに与えられるパンの増量」などの公約を掲げたが、元々落選することが前提での出馬だったため、殆どの公約は果たせず、ハウゴーは真面目に議会に出席し続け、1期で引退した。


○慈善・自由・多様党オランダ


 2006年、マルティン・ウイテンボハルドらにより結党。12歳以上での性行為とポルノ出演合法化、獣姦合法化等を公約とする。結党直後、「児童買春や児童ポルノが野放しになる」と、彼らの選挙出馬に反対する運動が相次いだ。結局現在に至るまで、選挙出馬は実現していない。


女性党ポーランド


 マニュエラ・グレツコウスカ(脚本家)を党総裁に2007年に結党。社会での女性の地位向上などを公約としており、女優やボクシング選手など約1500人の党員がいる。


 候補者のヌードを載せ、「女性の党、ポーランドは女性の国」「明るい未来のために、隠すことは何もない」などのスローガンの書かれた選挙ポスターが話題となった。このポスター製作について、グレツコウスカは「スーツを着ただんまり屋ばかり政界で古臭い固定観念を打ち破りたかった」と語ったという。


 他にも、ビール愛好者党(ロシア、ポーランド)など、世界各地に様々な政党・候補者が存在する。海外旅行のついでに色々探し、訪問してみるのも面白いだろう。


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