その他
◎その他
その他、既存の枠に囚われない個性的な政党・候補者が多数存在する。
○在日党
李英和(関西大学経済学部教授、朝鮮民主主義人民共和国亡命者支援などを行なう団体「救え!北朝鮮の民衆/緊急行動ネットワーク(RENK)」代表)により結成。在日外国人の参政権承認などを訴える。
選挙の公示・告示日には立候補の手続きを選挙管理委員会で行なおうとするが受理されず、街頭演説で届出が不受理となったことを報告するとともに在日外国人参政権を認めるよう訴えるのが定番となっている。
なお、元外国籍保持者で議員となった者としては、新井将敬(朝鮮、元大蔵官僚)、ツルネン・マルテイ(フィンランド、元牧師)、蓮舫(台湾、元グラビアアイドル)、白眞勲(韓国、元新聞社員)、ヘイズ・ジョン(カナダ、元英会話講師)らがいる。
○羽柴誠三秀吉
青森県のホテル・土建会社経営者で、本名は三上誠三。近所の僧侶から「前世は戦国武将」と言われたことから、「羽柴秀吉の生まれ変わり」を自称。その後青森県金木町長選や各地の知事選、国政選挙、大阪市長選などに出馬。金箔を食べるなど、成金趣味のド派手なパフォーマンスが話題となった。
2007年夕張市長選では前職後継で事実上多党相乗りの候補と接戦の末次点、同年の参院選でも5位ながら社民党候補の得票を抜くなど、近年は健闘している。現在も大阪での天下取りの夢を捨てていないが、後援会の意向により当面は主に夕張市周辺で活動すると表明していた。しかし、後に再び青森に戻り田子町長選に出馬、惨敗を喫している。
息子の三上大和は元Vシネマ俳優。
○吉永二千六百年
名前は本名であり、「よしなが・ふじむね」と読む。その名の通り「皇紀二千六百年」(1940年)の生まれ。病院・医療法人理事。1971年(参院全国区、無所属)、2000年(衆院熊本5区、自由党)の2回の選挙に出馬、落選。2005年7月21日、病院乗っ取りを目的とした理事会議事録偽造の容疑で逮捕され、熊本地裁での裁判では検察から懲役1年8ヶ月を求刑された。
○佐佐木アシュファ麻コ
本名は佐佐木麻コで、「アシュファ」は洗礼名と本人は主張している。川砂輸入と海運の会社を経営。2002年香川県知事選に出馬、落選。強烈な名前やインパクトのある風貌、ピンクを基調としたド派手なデザインのサイト(現在は閉鎖)、ドスの効いた声での街頭演説などが話題となった。選挙では川砂輸入をめぐって対立する県を批判し、公共事業のあり方の見直しを訴えた。
○水谷洋一
冷蔵倉庫会社「西宮冷蔵」社長で、河本三郎(元自民党衆院議員、故人)の元秘書。2002年、雪印食品の牛肉偽装を告発し話題となる。同年10月の衆院大阪10区補選に出馬、落選。その後、西宮冷蔵も偽装に加担したと扱われ、営業停止処分を受け経営危機に陥る。しかし社屋に住み込み生活費を切り詰めつつ、街頭でカンパを募るなどで再建資金を集め、2004年2月より営業再開。
西宮冷蔵の営業停止から再建のプロセスは、ドキュメンタリー映画やNHKの再現ドラマとして映像化されている。
○高橋満
茨城県桜川市(旧西茨城郡岩瀬町)出身のタクシー運転手。岩瀬町議選や衆院選、横浜市長選、東京都議選、東京都知事選などに出馬している。かつては消費者保護運動も行なっていたという。
選挙では医科大学や防犯・防災専門公営TV局の設立、「安心カメラ」(監視カメラ)の増設などを訴えていた。
○宮崎久常
茨城県取手市(旧藤代町)の社会保険労務士、政治団体代表。1996年衆院選に、勤めていた証券会社を辞めて出馬。「当選の可能性は無い」と周囲からは止められたが、政治や社会への憤りを表すべく出馬したという。出馬後は支援者たちにより応援歌「宮崎さんの歌」が作られた。現在は民主党候補を応援している模様。
その他、自らの都知事選出馬の様子を映画「魚からダイオキシン!!」で映像化した内田裕也、「日本スマイル党」総裁で、独特の笑顔と踊り(スマイルダンス、スマイルビクス)を駆使して「スマイルセラピーで美しい日本人を再生」「自衛隊解体」「小選挙区制廃止」などを訴えるマック赤坂(セラピスト、実業家)、「政治2.0」を標榜し選挙活動でのインターネット活用全面解禁を求める神田敏晶(ITジャーナリスト、飲食店「BarTube」経営)、「新党本質」を率い「自殺者の臓器を移植医療に活用」などを訴える佐野秀光(実業家)、「怒りのピクニック」なる国会包囲デモの実施を提案し参院選に出馬した松本實(会社役員)など、個性的なしょむ系候補が続々出馬している。




