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7話 これからの計画!

トバクの更迭から数日。

私は自室のふかふかのベッドに寝転びながら、思考を巡らせていた。


(やっぱり、今のままじゃダメ。

ベルドレッド公爵領だけが治安を維持していても、いずれ外の荒廃した場所から問題が流入して泥舟のように沈んでしまう…。)


今回の件で、私は自分の無力さを痛感した。

確かに不正は見抜けたけれど、結局は父様やヴィンセント兄様の武力と権力を借りなければ、トバクを止められなかった。


(私はまだ四歳半。

一人でできることなんて限られているわ。

それに、前世の記憶なんて話したところで、精神を病んだか悪魔に憑かれたと思われるのが関の山ね。

運良く信じてもらえたとしても、今のこの国の方針に背く考えだと知られたら、反逆罪でチクられて終わり…。

どちらにせよハイリスク・ローリターンだわ)


誰にも真実を明かせない以上、私は「完璧な家族の愛娘」として信頼関係を築きつつ、裏で独自のネットワークを作る必要がある。


(まずは、私の手足となって動いてくれる『影』が必要ね。

メイドか、執事かな。)


選ぶ基準は明確だ。

圧倒的な能力があること。

そして、私に「絶対に裏切らない大恩」があること。

前世の30年分の経験から言わせてもらうと、大きなことから小さなことまで、上手くいかなくなる時には必ず「裏切り」が付きものだった。

だからこそ、恩を仇で返さない、私の意志を代行してくれる忠実な駒が不可欠だ。


(人材を集めたら、次は組織を作る。

情報を取得し、時には操作するための情報網。

それと、ある程度の武力。

魔導師戦隊を作るわけにはいかないけれど、舐められない程度の腕利きを揃えなきゃ。)


この国を裏から正していくための、私専用の部隊。


「そのためには、知識も、仲間も、もっと必要ね。」


私は小さく呟いた。


王国には学校がある。

そこは貴族の子女と、庶民でも頭脳明晰か魔法適性が高い子どもたちが集まる場所だ。


(学校で、私の考えを理解し、共に動いてくれる協力者を見つける必要がありそうね。

だって、ゆくゆくはこの国を背負って立つ人材の宝庫なんだもの。)


私は続けて考える。


(でも、私は極力目立たないように振る舞わなければ。

この『悪役令嬢のような顔』のせいで、少しでも目立てばすぐに悪い噂が立つのは目に見えているから。

表向きは『大人しくて、ちょっと顔がキツめなだけの公爵令嬢』。

……そして裏では、着実にこの国の仕組みを掌握していく『本物の悪役令嬢』になってやる。)


とりあえず今の私の目標は、学校に入学するまでの数年間で、この国の「膿」を掻き出す準備を終えること。


「まずは……私の右腕探しからかな?」


私は鏡の中の自分の顔を見て、不敵に微笑んだ。



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