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宇宙の温度

ぼっち (Hitori): (おろおろと) えと…宇宙の温度って、さっきは「決まってない」って言ってたのに…今度は、なんか、もっと難しい言葉が出てきました…「電磁波」とか、「熱放射」とか…もう、頭がぐるぐるします…


千束 (Chisato): (屈託のない笑顔で) 大丈夫、ぼっちちゃん!電磁波って聞くと難しそうだけど、簡単に言えば「光とその仲間たち」なんだよ!いろんな色の光があるでしょ?それぜーんぶ、電磁波の仲間なんだ!


圭介 (Keisuke): (ため息交じりに) ふん、まあ、そういうことだ。目に見える光だけじゃなく、電波、赤外線、紫外線、X線、ガンマ線…これら全てが電磁波だ。それぞれ波長が違うだけで、本質は同じ。


夏美 (Natsumi): そうなのよ、圭介さんの言う通り。私たち人間の目に見える光の範囲は、電磁波のごく一部にすぎないの。例えば、携帯電話で使われている電波は波長がとても長くて、夏に日焼けの原因になる紫外線は波長がとっても短い、電磁波の仲間なのよ。


ぼっち (Hitori): (目をパチクリさせて) へ、へえ…電波も、光の仲間なんですか…?じゃあ、私のスマホから出る電波も、光のギターソロを弾いてる、みたいな…?


千束 (Chisato): (拍手しながら) そうそう!ぼっちちゃんの例え、天才的!まさにそんな感じだよ!そしてね、大事なのが「熱放射」って現象!これは、どんな物体でも、常に電磁波を出してる現象なんだ!


圭介 (Keisuke): 人間もそうだ。体から常に熱を出してるだろ?あれも熱放射。物体が熱を持っていれば持っているほど、その熱放射で出す電磁波の量も多くなるし、波長も変わってくる。


夏美 (Natsumi): ええ。例えば、真っ暗な部屋にいると何も見えないけれど、私たち人間は常に熱を放射しているから、特殊なカメラを使えば私たちの体温が見えるの。あれが熱放射よ。宇宙服を着た宇宙飛行士が宇宙空間で活動している時も、この熱放射が温度を決める大きな要素になるのよ。


ぼっち (Hitori): (少し混乱しつつ) え、ええと…じゃあ、宇宙服を着てても…太陽の光が当たってると、熱放射が増えて、暑くなる…んですか?


千束 (Chisato): (うんうんと頷きながら) その通り!宇宙飛行士さんが太陽の光を直接浴びると、宇宙服の表面温度はぐーんと上がるんだ!そうすると、宇宙服から熱放射される電磁波の量が増えて、熱を宇宙に逃がすことができるの。最終的に、太陽から受ける熱と、宇宙服から放出する熱放射の量が釣り合ったところで、温度が落ち着くんだよ。


圭介 (Keisuke): 逆に、太陽の光が当たらない日陰に入れば、熱を受けることが少なくなるから、宇宙服の表面温度は下がって、熱放射の量も減る。つまり、宇宙空間の温度は、太陽光をどれだけ受けるか、そしてどれだけ熱放射で熱を逃がすかのバランスで決まるってわけだ。


夏美 (Natsumi): まさにそうね。宇宙飛行士さんがISSの船外活動をしている時、例えば太陽光が当たると、宇宙服の表面が120度くらいになることもあるけれど、日陰に入ると-150度くらいにまで冷え込むこともあるのよ。でも、宇宙服のおかげで、中の宇宙飛行士さんは快適に過ごせるというわけ。


ぼっち (Hitori): (感心したように) うわあ…まるで、私がライブ中、照明が当たって熱くなったり、スポットライトから外れてひんやりしたりするのと、似てる…?でも、宇宙服は、どんな時も僕を快適にしてくれる、最高のライブ衣装、ですね…!


千束 (Chisato): (嬉しそうに) うん!ぼっちちゃんの言う通り!宇宙服は、まさに最高のライブ衣装だよ!宇宙って、本当に色々なことがバランスで成り立ってるんだね!

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