宇宙って広い
ぼっち (Hitori): (声が小さく、消え入りそうに) えと…また、宇宙の話、するんですか…?こ、今度はむ、難しい…
千束 (Chisato): (明るく、ポンと肩を叩く) 大丈夫、ぼっちちゃん!私に任せて!宇宙ってさ、ホントにワクワクするんだから!みんなで楽しく話そっ!ねっ!
圭介 (Keisuke): (少しけだるげに、でもどこか達観した雰囲気で) まあ、そうだな。宇宙の話は、どうしたって規模がデカくなるからな。それを、それぞれの個性で話してみりゃ、また違った面白さがあるってもんだ。
夏美 (Natsumi): (はきはきと、少しお姉さん風に) そうね!それに、ただ事実を並べるだけじゃつまらないもの。それぞれの視点から話せば、きっともっと面白くなるはずよ!
ぼっち (Hitori): (もじもじしながら) うぅ…じゃあ、えっと…宇宙って…やっぱり、とてつもなく広い、っていう話ですよね…?
千束 (Chisato): (ニコニコと) そうそう!想像してみて?私たちって、実はとんでもないくらい広い空間の中にいるんだよ!夜空に見えるあの天の川ってあるでしょ?あれ、実は私たちのお家、天の川銀河っていうんだ!
圭介 (Keisuke): 俺たちが住んでるこの地球も、その銀河の中に浮かぶ、太陽系の小さな惑星の一つでしかない。銀河ってのは、星が何千億も集まって、巨大な渦巻きみたいになってるんだ。
夏美 (Natsumi): そうなのよ。その渦巻きの、ほんの片隅に、私たちの太陽系はひっそりと存在しているの。宇宙全体から見たら、本当に点のようにも見えないくらい小さな存在なのよ。
ぼっち (Hitori): (目を丸くして) ええ…そ、そんなに…?じゃあ、私達が、あの…ギターソロで、ちっちゃい音出してても、宇宙にとっては…全く聞こえないくらい、ちっちゃいってことですか…?
千束 (Chisato): (笑いながら) ふふっ、例えがぼっちちゃんらしいね!でもね、そうやって「ちっちゃい」って思うからこそ、宇宙の大きさにロマンを感じるんだよ!私たちの太陽系だって、太陽を中心に、8つの惑星がぐるぐる回ってる、とっても賑やかな家族なんだから!
圭介 (Keisuke): その家族の中にも、色々タイプがいる。太陽に近い水星、金星、地球、火星は、地面が固い「岩石惑星」って呼ばれてる。小さめだが、しっかりしてる。
夏美 (Natsumi): でも、木星、土星、天王星、海王星は、ガスや氷でできた「巨大ガス惑星」なの。もう桁違いに大きくて、例えば木星なんて、地球が千個以上もすっぽり入っちゃうくらいなのよ!すごいでしょ?
ぼっち (Hitori): (恐る恐る) わ、わわ…ガスでできた星…なんか、触ったら、ぐにゃぐにゃしそうです…私の心みたいに…
千束 (Chisato): (励ますように) 大丈夫、ぼっちちゃんは強い子だよ!それにね、昔の人たちも、ぼっちちゃんみたいに夜空を見上げて、いろいろ考えてたんだよ。ガリレオっていうすごい科学者は、自分で作った望遠鏡で、木星の周りを回る月を発見したんだって!それまでは、全部地球の周りを回ってるって思われてたのに、大発見だよね!
圭介 (Keisuke): (遠い目をして) そうさ。そういう、常識をひっくり返すような発見が、俺たちを次のステージへ押し上げてきた。昔は、空の向こうなんて、手の届かない場所だと思ってた。だが、今は違う。
夏美 (Natsumi): ええ!ロケットを飛ばして、宇宙の果てを目指したり、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡みたいに、宇宙ができたばかりの頃の光を観測したり…私たちは、この広大な宇宙の、まだ見ぬ謎を解き明かそうと、ずっと探求を続けているのよ!
ぼっち (Hitori): (少しだけ顔を上げて) そっか…じゃあ、僕らが今、宇宙の、すごく昔から鳴っている、壮大な曲の、まだ誰も知らない部分を、必死で探して、聴こうとしてる…みたいな感じなんですね…?
千束 (Chisato): (満面の笑みで) うん!ぼっちちゃんの言う通り!最高に素敵な表現だよ!宇宙の冒険は、これからもずっと続くんだ!ワクワクするね!