宇宙のはなし in カフェ
Scene 1:ISSってなに?宇宙に人が住んでるの?
夏美:「ねぇ、宇宙にある“ISS”ってやつ、なんなん?人がほんとに住んでるの?」
ひとり(もぞもぞ):「い、一応…『国際宇宙ステーション』っていうんですけど……地球から約400kmのところをずっと回ってて……そこでは宇宙飛行士たちが実験とか観測とか……(小声)」
千束:「うおー!めっちゃSFじゃん!人間って地球の外でも生活しようとしてるんだ~、なんか“宇宙の秘密基地”って感じじゃない?」
圭介(コーヒー片手に):「地上から打ち上げたロケットで人や物資をISSに送る。内部では無重力環境を利用した医療や素材の実験、長期滞在の生理学研究もされてる。研究と訓練の場だね。
Scene 2:人工衛星って何してんの?
夏美:「じゃあ、よく聞く“人工衛星”って、何してんの?」
千束:「えーと、空飛ぶスマホみたいな? GPSも天気も、みーんなコイツのおかげ!でしょ、ひとりちゃん?」
ひとり(頷きながら):「“ひまわり8号”とかの気象衛星は、上空約3万6000kmからずーっと地球を見てて……台風とか雲の動きを毎日、観測して……天気予報に使われてるんです……(小声)」
圭介:「ちなみにGPSはアメリカの衛星群を利用して、位置情報を割り出してる。君のスマホが“どこにいるか”ってのも、実は空の上から分かってるってこと。」
夏美:「えぇ!? 上から見られてたの!? …やば、昨日の深夜コンビニまでバレてるじゃん!
Scene 3:天文衛星って望遠鏡が飛んでるってこと?
千束:「あ、それ知ってる!“ハッブル宇宙望遠鏡”ってやつだよね! 宇宙で星の写真撮ってるヤツ!インスタ映え間違いなし!」
ひとり(ちょっと熱く):「そ、そうです。地上から見ると空気のゆらぎで星がボヤけちゃうけど……宇宙にある望遠鏡なら、その影響を受けずに……きれいな画像が撮れるんです……(カタカタ手震えながら)」
圭介:「ハッブルは30年以上も宇宙を飛び続けて、何度も修理されながら活躍してる。いわば“宇宙の老兵”だね。」
夏美:「地上じゃできない観測が、宇宙からならできるって……ロマンあるねぇ。
Scene 4:月の裏側を初めて見たのは…?
ひとり:「“ルナ・オービター1号”が……地球から見えない月の裏側を初めて撮った探査機です……1966年、アメリカ……」
千束:「うわー、それ、地球から見えない場所ってことでしょ!? なんか、ラブレターをこっそり盗み読みするみたいなドキドキ感……」
圭介:「月はいつも同じ面を地球に向けてるから、裏側は人類が探査機でしか見れないんだよ。ソ連が先に裏側を撮ってるけど、アメリカの写真は“地球の出”を月から見た感動的な一枚だった。
Scene 5:火星のローバー、なにしてるの?
夏美:「あとさ、火星の探査機? ローバーってやつ、あれ何してるの?」
千束:「“パーサヴィアランス”だね! かわいいでしょ、車輪ついてて火星ゴロゴロ走ってんの!あとヘリも飛んでるんだよ~!火星でヘリとか反則っしょ!」
ひとり(目を輝かせながら):「火星の地表を探査してて……“古代に生命があったかも”っていう手がかりを調べてるんです……水の跡とか……堆積物の層とか……(熱くなって早口)」
圭介:「火星はかつて地球に似た環境だった可能性がある。今は乾燥した不毛な星だが、地下に氷があるし、過去には川があった痕跡も見つかってる。探査はその“過去の痕跡”を探す旅だ。
エピローグ
夏美:「なんか宇宙って、静かなのにめっちゃ忙しいなぁ…。機械も人も、ずっと何か探してんのね。」
千束:「だね!宇宙って“さがしもの”の宝庫って感じ!」
ひとり:「…人類の好奇心…止まらない……(ぼそっ)」
圭介:「つまり、宇宙は“知の未踏地”。探すことで、人間が何者なのかも、少しずつ見えてくるのかもしれないね。