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ノズルの先で、音速を超える世界

千束「さて!今日はロケットエンジンの出口……つまり“ノズル”のお話だよ~!ここがまた超・超・重要!」


ひとり「ノズルって……あの、火が出る……とこの、口……?」


圭介「そうだ。あそこから噴き出すガスの速さが、ロケットの推進力のカギになる。だからノズルはただの“筒”じゃない。実は、音速を超える“魔法の形”なんだ」


夏美「イメージとしては……“ホースで水を勢いよく出したいとき、先っぽをギュッと絞る”でしょ?それと似てる。でも、音速の壁を超えると、物理のルールが逆転するのよ」


ひとり「えっ……音速で……反転……???」


千束「そうそう!実はね、音の速さまでは“絞れば加速”するんだけど、音速を超えると“逆に広げると加速”って不思議なことになるの!」


圭介「つまり、ロケットノズルは“最初に絞って、次に広げる”という2段構成。こうすることで、音速を超えてからさらに超高速でガスを吹き出すことができる」


夏美「でね、その“超音速のガス流れ”が作り出すのが“ショックダイヤモンド”ってやつ。暗いとこで見ると、まるでエンジンから宝石が並んでるみたいに見えるんだよ」


ひとり「しょ……ショック……ダイヤモンド……!?名前、かっこよすぎませんか……?」


千束「でしょー!でもあれは見た目だけじゃなくて、超音速の証なの!ノズルから出たガスの圧力が周りの空気と合ってないと、衝撃波が出て、ああやってダイヤ模様になるんだって!」


圭介「それが“マッハディスク”と“ショックセル”っていう現象。つまり、“音速を超えたガス”の証拠ってわけさ」


ひとり「えっ……ノズルの先で……ずっと空気がケンカしてるみたいな……」


夏美「うん、それに近い。でもその“ケンカ”がロケットの推進力になる。制御された暴力ってやつよ」


千束「だから、ロケットの“ノズル設計”ってめちゃくちゃ繊細。ちょっと形がズレると推力が落ちるし、熱でも歪むし。宇宙ってほんと、シビア!」


ひとり「火も音も……ダイヤも……全部、出口で決まるなんて……人生みたいですね……」


圭介「人生もロケットも、“どう出るか”がすべてだ

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