表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10年前に回帰した元世界最強は、隠しスキル〈共鳴〉と未来知識で無双する ~俺だけ2周目の世界で、ダンジョンを最速攻略していきます~  作者: 八又ナガト
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/42

042 苛立ちと待ち伏せ

後書きに【大切なお願い】があるので、そちらの確認もどうぞよろしくお願いいたします!

 奏多たちと別れた後。

 エレナは苛立ちを感じながらも、次々と目の前に現れる魔物を薙ぎ倒していた。


(あの冒険者、なんなのよ……)


 あの青年の言葉が、何度も頭をよぎる。


 『一人では無理だ』『パーティーを組まないか』

 ――そんな言葉の数々が、不快な記憶を呼び起こす。


雷霆衝らいていしょう!」

「ガァァァァ」


 彼女の剣から放たれた稲妻が、一際大きな魔物を両断する。

 〈雷霆の鼓動〉の力が、周囲の空気を震わせていた。


(ほら、私一人で十分よ。誰の力を借りずとも……)


 そう心に言い聞かせながら、エレナは第20階層を進んでいく。



 数時間後。

 エレナは次々と現れる魔物を打ち倒し、ついにボス部屋の手前まで辿り着いた。


 しかしその時、前方から複数の人影が現れる。


「へへっ、待ってたぜ」


 にやにやと笑みを浮かべる『赤蛇の牙レッドスネークファング』のメンバーたち。

 その数は優に10人を超えていた。


「……どうしてここに?」

「おいおい、分かんねえのか?」


 リーダーの男が一歩前に出る。

 その目には底意地の悪い光が宿っていた。


「これが最後の通告だ。大人しく俺たちの仲間になってボス討伐に協力しろ。そうすりゃあ痛い目は見なくて済むぜ?」


 エレナは冷ややかな目で男を見据える。


「何度言えば分かるの? 私はあなたたちみたいな連中とは組まない」

「チッ、生意気な口を……!」


 男の部下が声を荒げ、剣を抜く。

 他のメンバーも同様に武器を構え、辺り一帯に殺気が充満する。


「じゃあ力ずくで分からせるまでよ!」


 男たちが一斉に襲いかかってくる。

 しかし、エレナの表情は変わらない。


「ふぅ――面倒ね」


 静かな吐息と共に、エレナが腰の剣を抜く。

 瞬間、彼女の周囲に雷光が渦巻き始めた。


 〈雷霆の鼓動〉が発動したのだ。

 荒々しい雷の波動が空間を支配し、周囲の空気が軋むような音を立てる。

 10人を超える冒険者を前にしても、彼女の瞳に迷いはない。

 むしろ、そこには冷徹な闘志が宿っていた。


「これが貴方たちの望んだ結果よ」


 エレナの冷たい声が響く中、雷鳴のような轟音が通路に満ちていく。


「「「――――っっっ!!!」」」


 この瞬間、誰もが理解した。

 これが単なる脅しではなく、彼女の本気の意思表示だということを。



 次の瞬間、激しい戦いの火蓋が切られるのだった。

【大切なお願い】


本日より新作

『世界最強の<剣神>は、自分を低級剣士だと思い込みながら無自覚に無双する ~異世界に転生したけど魔力0だったので、1000年間剣技を鍛えたら最強になってた~』を投稿しました!


大変面白い出来になっていますので、ぜひご一読ください!

それからもし気に入っていただけたなら、『ブックマーク追加』や『ポイント評価』などで応援していただけるとさらに励みになります!

一つの作品の人気が出れば、本作含めて他作品の執筆モチベーションにも繋がりますので、何卒よろしくお願いいたしします!!!


↓のリンクからもいけます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
更新待ってます。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ