解消されると最強無敵になる。
物語形式にしましょうか。おととい→昨日→登校の朝。
女子高生は自分のことをネガティブな人間だと思っていました。
原因は便秘です。体が重く、何をしてもこの重みが行動を制限しているのです。
色々と試してみましたが、これまで効果はありませんでした。
体が重くなるにつれ、負の感情も溜まっていきます。 それが溜まっていくことが日常になり、
自分はネガティブだと思うようになってしまいました。
おととい、彼女はレンコンとゴボウのきんぴらを食べました。
どうせ効果なんてない、そう思いながら。
私は既に整腸薬も色々試していますが、今更料理で改善されるとは思えません。
でも、母親が考えて作ってくれたものですから、ありがたくいただきます。
昨日、想定外のことがありました。出たのです!解消されたのです!
トイレを二回流さなければいけないようなものが!
まるで漫画のように渦を巻き、山盛りの物体が!
彼女は自分の出したものに、ひいてしまいます。
「こんなものがお腹にあれば、当然体が重くなるわけだ」と思わず口に出してしまいました。
朝です。爽快な気分で彼女は目覚めることができました。
昨日までの自分とは全くの別人になったような気分です。
ひょっとしたら負の感情も一緒に出たのではないかと、そんな気持ちになりました。
身支度を終え、登校します。快晴で清々しい気分がさらに上がっていくのを感じます。
登校の足取りも軽く、まるで背中に羽が生えたような、
ステップになっているような感覚すらあります。
通学路で顔に出ているのでしょうか、みんなニコニコと挨拶をしてくれます。
私もそれを笑顔で返します。私を祝福してくれているような気分です。
きっとこれが本来の私、そう思えます。
今の私は別人、最強無敵です。
そうやって彼女は学校の門を通りました。新たな学園生活が始まります。