表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イケメンに異世界転生したら森に捨てられてた件  作者: 八条院せつな
第2章 ヤマト 別れと放浪時代
91/175

第91話 監視エルフ

翌日……。


朝起きて拠点周辺を探してみるが、ルシナはどこにもいない。監視されているらしいが、どこにいるのか……まったく監視されている感がない。どっかにいるのかな?いるんだろうな。もともとエルフは狩りの種族だから、身を隠すのはうまいんだろう。


「まぁ、いっか!俺らは悪いことしてないし、見られても問題ない」


干し魚という食料を得た俺は、時間ができたので、スキル”ゲールクロー『疾風爪』”を練習することから始めた。リリスは早く魔獣を倒して捕食させたかったみたいだけど、慎重に俺はやりたい。万全にしてから戦いに挑みたいんだ。


とにかく撃ちまくった……ええ撃ちまくりましたよ。


朝おきたら、ゲールクロー『疾風爪』。昼は魔法の練習。夜寝る前に”瞬転”。


てな具合に、スキルと魔法の練習をバランスよくやる毎日。いつになったら洞窟から出れるんだろうか。 もしかしてリリスの奴10歳までここで修行させるんじゃないかと、最近俺は心配になってきている。


とにかく繰り返した。くる日もくる日も


「撃つべし!えぐりこむように撃つべし!」


「なんじゃそれは……」


とリリスに呆れられながら、俺は練習を繰り返した。


10日目くらいに、たぶん累計3000回を超えたあたりだ。突然、ゲールクロー『疾風爪』の威力がすごく上がった。細い木くらいだったら、なぎ倒すくらいの威力を俺は身につけた。


「ゲールクロー『疾風爪』ものになりはじめているかも!」


「うむ。さっきの威力くらいなら、十分武器になるのじゃ」


「あとは、瞬転だな」


そう、あとは瞬転だが実はコツをもう掴んでいる。翌日から瞬転を重点的に練習して、そちらもコツをつかんだ。


「見てろ……リリス」


「うむ」


俺はリリスの前で、右足を前に左足を伸ばして腰を低くする。構えはあまり意味がないんだが、こうやると俺の場合発動しやすいんだ。


「瞬転!!」


シュン!!


俺は元いた場所から、1mほど高速移動することに成功していた。


「おぉ!すごいぞ!まるで見えんかった」


「1mだけだけどな」


「それでも、これなら実戦で使えるぞ。でかした」


「へへ……」


とうとう瞬転を身につけた。1m程度だけど……。


「でかした!干し肉も干し魚も切れてたからギリじゃな。そろそろ狩りじゃ」


俺達は翌日から狩りにいく計画を練りはじめた。その間もずっとエルフの気配は感じなかった……本当にいるのか? 


(鼻ほじるのとかトイレ行くのに、気を使うんだけど……)


///////ルシナ視点//////////


【監視7日目】

あれから、顔がやけに整った人族?の子供と、美しい女性(これも人族?)を監視している。はじめ親子かと思ったが、女が若すぎる。あれは16歳くらいかしら。とにかく美人だ。


それはともかく……


監視は7日目になっている。ひたすら退屈だ。


おかしなことに来る日も来る日も少年は、洞窟の前で手を上げては下ろしている。その繰り返しをしているのだ。遠目からは何もわからないけど、魔法っぽいのも出しているようにも見える。風魔法の練習?


それに、身体強化魔法なのか腰をかがめて走っている。


「な、なに?あれは?邪神への祈り?」


奇妙過ぎて怖い……でも監視は続けないと!



【監視10日目】

伝達フクロウで、国に状況を伝えていたが、返信があった。引き続き監視続行とのこと。指示があったので、監視を続ける。


少年は奇妙な魔法を使うようになっていた。風魔法のエアカッターのような魔法と、身体強化魔法で高速移動だ。どちらも凄まじい威力とスピードに見える。


「すごい……あの年齢で魔法なんて使えないはずなのに」


【監視11日目】

とうとう動き出した、少年と女が森の奥へと進みだしたんだ。やっと動いた。


少年と女は特に話す様子もなく無言で森の奥へとズンズン歩いている。


どこへ?


少年は、時おり通った道を忘れないように木に傷をつけたり、草を抜いたりしている。大人顔負けの用心さだ。本当に変わった子供だ。


少年の顔はものすごく整っている。見ていると吸い込まれるような美しさを感じる。エルフよりも美しい子供っているんだね。


うん? あれは……クローベアーー?! 



いつのまにか少年の道を塞ぐようにベアーが現れた。しかも二匹だ。


「しまった。私としたことが、うっかりしていた!」


殺されてしまう!エルフでも5人がかりで倒せるかの魔獣だ。


「それが二匹なんて……間に合わないかも」


あの女性がそれほど強いとも思えない、少年を守らねば!


ボクが飛び出そうとしてとき、とんでもない光景を目の当たりにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ