表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イケメンに異世界転生したら森に捨てられてた件  作者: 八条院せつな
第2章 ヤマト 別れと放浪時代
85/175

第85話 ボクッ娘エルフ


//////ヤマト視点に戻る//////


エルフって美しいっていうけど、噂どおりだ……これは、びっくりだわ

……絵心あったら描きたい美しさだ。


「理解してくれてありがとう」


「しかし、随分しっかりとした口調の子供だね。それに整った顔だ。君もエルフなのかい?」


エルフは目の前に立つと、身長175CMくらいだろうか……。リリスと同じくらいの背の高さに見える、この世界の平均より上だろう。


体の線が細いせいか、とても背が高くスーパーモデルのようだ。胸は……うん。エルフらしいと言えばらしい!少し小さめ……。


「な、何か失礼なこと考えていない?キミ?」


「いえ!そんなことは……!あなたはスーパーモデルみたいですね」


(び、びっくりした……勘が良くない?このエルフ)


(あほ……エルフは皆 勘が鋭いわい)


そういうと、エルフはキョトンとした顔になる。


「スーパー……?」


「あ、いえ……。こちらの話です。僕の名前は、ヤマト・フォン・ドラギニス。こっちはリリス。俺もリリスもエルフじゃない」


リリスはさらに前に出て自分の姿を晒した。月明かりにリリスが浮き上がる。


「リリスじゃ」


エルフはリリスを見て驚いている。向こうからもこちらが良く見えるらしい。


「こ……こんな美しい女性がいるのか……しかしよく見るとエルフではないな、耳の形が微妙に違う。それに君も」


どうやらエルフから見てもリリスは綺麗なようだ。たしかにこいつは見た目だけは美しい。リリスのことを知っている俺は、なんだか忘れていたがリリスって、神話に出てくる女神みたく綺麗だよな……。


「ボクの名前はルシナ。風の大地エルフ軍の飛竜偵察部隊よ」


「ぼ、ボクッ娘キタコレ!?」


俺が過剰に反応するので、驚くエルフ。


「え?キタコレ?」


「いや……こっちの話です」


俺は慌てて話をそらそうとする。エルフは顔をしかめた。そして俺が傷つく一言を呟く。


「変な子……」


「う!?」


(早々に変人認定されそうじゃが……)


(うるせー)


俺はエルフに質問することにした。


「ところで軍って言ってたけど?」


「そうだよ。ボクはエルフの軍属さ」


どこか誇らしげにエルフは応えた。どうやら、軍に所属していることはエルフのプライドらしい……。


「なんで軍の人が、この森に?」


「ブルーサファイア王国の領土は、この魔獣の森までよ?おかしくないでしょ?」


「(あ……そういうことね)」


そうだった、忘れていたが……、この魔獣の森は、エルフ国であるブルーサファイア王国と、人族の国であるラスタリス王国の火種なのだ。


なぜなら、


”お互いが魔獣の森は自国の領土と主張しているから”であった。


そのため、ルシナの主張は人族からいわせると荒唐無稽となる。魔獣の森は人族の領土という主張だからだ。


(そこには触れないほうが良さそうだな)


(そうじゃな……スルーしろ。ヤマト)


(ラジャー!)


「随分遠くから来たんだね」


話題をズラす俺。しかし、ルシナは首を傾げた。


「そうでもないけど?」


いや……もの凄い無理があるだろう。距離的に10日以上はかかるはずだ。


「なに?疑ってるの?」


「いえ……別に……」


「……」


無言になる俺達……


(な、なんか気まずいな……)


「あの……」


俺が話の流れを変えようとしたときだった。ルシアというエルフは、溜息をついた。


「はぁ……色々疑っているよね。ボクもそうだ。これだと話が進まない」


「え?はぁ……まぁそうですかね?」


俺がそういうと、エルフは指を一本立てて提案のポーズを取った。


「誓いは立ててもらおう。それでお互いの疑いを晴らさないかい?」


「ち、誓い?」


「そう……誓いだよ。いいでしょ?」


「で、でも突然……」


俺は真面目な顔をして、ウンウン!と頷きながらエルフの話を聞くふりをする


(ヤマト……何のことか分かっているのか?)


(わかってる……映画。で見たことがある)


(映画?)


(ああ、そうだな。劇みたいなものだ)


(その映画とやらで、どんな誓いだったのじゃ?)


(原住民と永遠の誓いを立てるのに、こう体と体を寄せあって……)


〇バターでは、そんな感じだったはずだ。あのときはシッポみたいのをくっつけて……。


(多分 まちがっておるぞ。それ……まぁ、やってみろ。ワシはどんなものか知っておるがな……)


(え?やっていいの?)


(エルフの儀式で、こちらに悪い考えがなければ問題ない)


(わかった!ウキウキ!)


(何をウキウキしとるんじゃか……)


何か勘違いするヤマトをよそに、儀式がはじまるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ