第80話 リリスが実体化している件(前編)
俺のステータスは以下だ。
【ヤマト・フォン・ドラギニス】
『種族』半神半龍 ※はじまりの精霊
『職業』魔法使い見習い
『状態』良好
『魔法Lv』肉体強化Lv2 火魔法Lv2 風魔法Lv2 水魔法Lv2 土魔法Lv2 光魔法Lv2 闇魔法Lv2
『スキル』死霊耐性。ゲールクロー『疾風爪』。瞬転。魂像
『称号』二つの龍を宿すもの。全属性魔法使い。捕食者。龍人王への無礼者。
<アラート>
スキル:瞬転を取得しました
スキル:魂像を取得しました
称号 :龍人王への無礼者。を取得しました
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何か増えてる……
「あの……リリス?これって……?」
「おそらくなんじゃが……、この魂像というスキルが、ワシを実体化させているスキルなのじゃろう」
「だな……絶対そうだ。やっぱり捕食するとスキルを身につけるんだな」
「いや、魂像なんてスキルはデビルウルフは持っていまい。おそらく龍人として取得したのじゃろう」
「そうなん?でも、他のスキルは補食によるものだよな?」
「うむ。今回の捕食ではっきりした。それは間違いないのぅ」
「それは俺も感じたよ。瞬転っていうのは、あのデビルウルフが使っていた高速移動スキルだな」
「あれは相当に有用じゃ」
「この称号『龍人王への無礼者』ってのは……」
「さっき、ワシの胸を揉んだからじゃろう」
リリスは少し怒ったようにそういった。
仕方ないじゃん!!突然に実体化しちゃうんだもん。そんなん想定外よ……。
つーか、そうか。リリスは元々 龍人族の王様なんだよな。
「それにさっきの戦闘で気になっていることがあるのじゃ」
「なに?」
「おぬしのステータス、おそらく……とんでもないことになってるぞ」
「そりゃ見りゃわかるって……」
「いや、このステータスに表現されていないところがじゃよ」
「というと?」
「オヌシ……気がついておらんのか?おかしいと思わんのか? あれだけ長時間魔法をぶっ放し続けて魔力は尽きない……さらに息切れすらしない」
「た、たしかに……。以前だったらさすがにぶっ倒れていたな。で、でも……魔力は昔から結構あるほうだったぞ」
「少なくとも、オヌシは魔獣の森に入る前は、あれだけ動けばスタミナ切れと魔力切れを起こしておった」
「うん……たしかそうだ」
「しかし、ワシは数えていたが低位魔法は135発は撃っていたぞ。オヌシ……」
「そんなに撃ったか?お前よく数えていたな……」
「それはともかくとしてじゃ。低位魔法5発で、中位魔法1発分じゃ」
「な……ということは?」
「おそらく、今なら中位魔法100発は余裕でいけるじゃろう」
「ひゃ……ひゃっぱつ……?」
「そりゃおかしい。中位魔法だって、Bランク魔法使いでも何回も発射できないと聞いたことがある、それを100発撃てる魔法使いなんて聞いたことないぜ?」
「龍人の戦士でも、5発がやっとじゃろう……」
「なんで、俺そんなに魔力バカになっているんだ?」
「おそらく……捕食じゃ。捕食でオヌシのステータスはすさまじく上昇しているんじゃ」
「な……」
魔力量などがステータスに出ていないのでわからないが、確かにそうだ……そうとしか考えられない。
「ということは、もう龍人の里を目指していいの?」
そうだ。ステータスがそこまで上がっているのであれば、ここに留まる理由が見当たらない……。もう出発の時がきたのだろうか?
「……」
「リリス?」
しかしリリスは迷っているらしい。
「言いにくいがのぅ……このまま捕食を繰り返すか、森を抜けて
龍人の里を目指すか迷っておる」
「な、なんで?」
「捕食が謎過ぎているんじゃ……」
「まぁ、謎スキルだよな」
「うむ……。もし……もしじゃよ?捕食は幼年期限定じゃったらどうする?」
「え?」
俺はリリスの言っている意味が分からず問い返す。
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