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イケメンに異世界転生したら森に捨てられてた件  作者: 八条院せつな
第2章 ヤマト 別れと放浪時代
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第71話 激痛

すると、クローベアーの黒い球がシャークヘッドの口に吸いこまれていき


バクッ!


と大きな口をあけて食べた。


「た、食べた……」


そして、シャークヘッドは、クローベアーの黒い球を飲み干す仕草をする。


ゴクン……


「あ、飲み込んだ」


「芸が細かいのぅ……」


すると、シャークヘッドが俺の胸に戻ってくる……。


「うわわわ……戻ってくるぞ」


俺が慌てるのと関係なく、シャークヘッドが俺の胸に吸い込まれていった。

すると、俺の体に変化が現れた。


!?!


体中に激痛が急激に発生したのだ。


「ぐ、ぐああああ!!!ギャァァ!!」


「ヤマト!?」


リリスも慌てた。予想外にヤマトにマイナスに働いたようであった。


「選択を間違えたか!!」


リリスは自分の思慮浅さに後悔した。ヤマトは相当に苦しそうだ。


「ぐ、ぐぐぐ!ギギギギ」


歯を食いしばって痛みに耐えるが、気を失いそうになる。


それくらい、痛い!痛すぎる!


なんつーか、耐えられない痛みっていうの?例えるなら、歯の神経を触られるときの感覚?それの100倍痛い!痛みが全身をかけめぐる。


「ぐ……ぎぎ……これは、耐えられる痛みではないぞ、まじで死ぬかも」


「ヤマト!しっかりするんじゃ!」


「そ、そんなこと言っても……ぐあああ」


……1時間経過……



この状態が1時間も続いたのだ。


「はぁ、はぁはぁはぁ。ぜぇぜぇぜぇ」


「ヤマト!大丈夫か?!」


「し、死ぬかと思った……」


1時間くらい経ってから、急激に痛みがなくなって……今はまったくだ、なんだったのだろう?


「今は何ともないのか?」


「うん、全然平気。むしろ調子がいい」


「ちょ、調子がいい?あれほど苦しんでいてか?」


「うん、不思議なんだが……空腹感がなくなっているんだ。あんなに、お腹が空いてすきまくっていたのに……」


「むぅ……捕食……」


リリスは何か答えを導こうとしているかのように悩んでいた。


「リリス、空腹感がないんだ。それに体中から力がみなぎる」


「ふむぅ?」


「うん、全然。このまま3日は寝ずにいけそう」


「……ステータスを表示してみぃ?」


「わかった……」



【ヤマト・フォン・ドラギニス】

『種族』半神半龍 ※はじまりの精霊

『職業』魔法使い見習い

『状態』良好

『魔法Lv』肉体強化Lv2 火魔法Lv2 水魔法Lv2

『スキル』死霊耐性 疾風爪しっぷうそう

『称号』二つの龍を宿すもの。全属性魔法使い。捕食者。


<アラート>

スキル:ゲールクロー『疾風爪』を取得しました

称号 :捕食者を取得しました


俺とリリスは、ステータスを見て顔を見合わせた。


「な……何これ……」


俺とリリスはステータスを覗き込み。唖然としていた……。二人そろって、かなり間抜けな表情をしている。


「リリス、お前面白い顔しているぞ……」


「オヌシもな……」


くだらない会話を繰り広げつつ、俺たちは顔を見合った。それはそれとして……だ。ステータス上で、ツッコミどころ満載だ。


「状態が飢餓から良好に変わっている……、それにスキルを取得してるぞ?」


「……むぅ」


リリスは真剣な顔をして俺のステータスを覗き込んでいる。そして何か気がついたかのような表情をした。


「リリス?何か気がついたのか?」


「うむ、これは推測じゃがな」


「推測でいいから、考えを聞かせてくれ」


「もしかするとじゃ。捕食することにより相手のスキルを奪った……いや、吸収した……。そういうことなのかも知れん」


「捕食でスキルを吸収?」


「そうじゃ」


「スキルを吸収とかって、そんなことできるものなのか?」


「出来るわけあるまい。そんなことが出来たら世の中変わってしまう」


しかし、現実に俺はスキルを身につけてしまっている……


「そんな大げさか?」


「そうじゃ、スキルとは種族や血に由来することが多いが、絶対的優位性を持つ才能の一つじゃ。それを譲ったり、吸収できる性質のものではないのじゃ」


「なるほどな……。ということは、スキルを奪えるチートスキルみたいなものか捕食って」


「現段階ではそう見える。ちなみに誤解のないように言っておくが、相手のスキルを奪う「ロベリー『強奪』」というスキルは、あるにはある」


「なんだ……あるんじゃん」


「最後まで聞け、強奪スキルには発動条件が何重も必要じゃし、超レアスキルじゃ。世界に1人しか確認されておらん」


その世界に一人って奴が気になるな……。それはあとで聞こう……。


「捕食はその強奪ってスキルに近いと?」


「いや、捕食はまったく違う。強奪スキルは代償スキルじゃ。何かを差し出して、その代わりにスキルを奪える……」


俺は代償だの、何だので頭が混乱してきた……



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