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イケメンに異世界転生したら森に捨てられてた件  作者: 八条院せつな
第一章 ヤマト幼年時代
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第15話 はやく言えよ!

俺が女神オステリアに会えることを祈りながら眠ると、簡単に眠りに落ちた。そしてすぐに目覚めた。


(ここは……)


俺は真っ白なだだ広い空間に一人座っていた。


(やった!成功だ……オステリアとの夢空間に入れた)


「呼びました?神崎さん?」


俺の真後ろからオステリアの声がかかり、またしてもビックリした。


「うぉ!!ビックリしたー!」


「そんなに驚かなくても……」


「いつもいつも真後ろから声をかけるのやめてください。女神様」


「あ、それはすみませんでした。癖で」


「どういう癖ですか……数ヶ月も降りてきてくれないから!いろいろ聞きたいんですよ」


「あのですね、女神が下界に降りることは数世紀に一回あるか無いかなんですよ。夢とは言え、感謝してください」


「そうなの?そりゃすみません」


「まったく私だって忙しいんですよ?」


「あ、それで女神様!聞きたいことがあったんですよ」


「人の話を聞かない人ですね……なんです?」


「まず!龍族っているんですか!?本で知りましたよ!」


「あ、龍族ですね。あの龍人族の劣化版の……」


「劣化版って……龍族ってくらいだから龍人族より優秀なイメージがあったんですけど」


「全然ですよ。その龍族が何なのです?」


女神は首をかしげて俺に質問をしてきた。その仕草は少女のようで可愛い。外見は並はずれた美しさだけに、その仕草だけで騙されてしまいそうだ。


「な、何なのではないですよ。龍族がいるのであれば、それに転生させてくれればよかったのでは?なんでまた龍人族みたいな絶滅種に……」


「えぇ?それはお勧めできませんよ」


「え?なぜです?」


「だって、龍族は龍人族の亜種ですよ?私の血が入ったあなたをそんなのにするなんて、私のプライドが許しません」


「あ、そういう理由ですか?」


「それ以外にありますか?」


女神は少しプンプンしているかのように、頬を膨らませていた。

俺はそれを見て変に納得してしまった。


(この女神なら、その理由は判る)


「わ、分かりました。龍族の件はいいです。それと訊きたい件がありまして……」


「どうしました?」


「なんか。胸騒ぎというか、危険が迫ってる感じがしてまして。不安なんです」


「ああ……分かりました。いい病院紹介しますね」


「どうしてそうなるんです!?病気認定するのやめてください!?神様の病院も気になるけど!!」


「だって、意味が分からないんですもの……」


オステリアは苦笑いをしていた。確かに俺の説明が悪かったかも知れない。


「いえ、本で気になるものを読んだんで……」


「そうなのですか?何かあったんですか?」


「いや、魔王のとかの話を読んだんでそれでか分からないんですけど、不安で魔法を覚えたいんです。いや魔法を覚えたいって願望も単純にあるんですけどね……」


「ふーん……なるほど。しかし、あなた赤ん坊とはいえ、龍人族ですからね。その危険信号はリアルにやばいかもです」


「そうなのですか?」


「はい、龍人族の危険回避能力は神がかってますからねぇ」


なんだか遠い目をする女神。しかし、女神が言うのだから本当にヤバイのかも知れない。


「女神さまで調べられませんか?ちょっと心配過ぎて明日から眠れないです」


「わかりました。特別にいま未来視してみましょう……少しお待ちを」


そういうと女神が両手で目のあたりを押さえて遠くを見つめだした。目尻のあたりが「むにー」となっていた面白い顔になっている。


俺は笑いそうになるのを堪えて、女神に話しかけた。


「未来視……そんなこと出来るんですか?」


「ええ、一応は神ですから」


「…………」


そういうと、女神は真剣に何かを探っているようだったので、大人しくすることにした。しかし面白い顔をしている。


「んー…………これは……」


「な、何か見えますか?」


「ちょっと待ってくださいね、度数が合わなくて」


そういうと、女神は目じりのあたりを引っ張ったり、伸ばしたりして

目の形を変えていた。


「なんか目が悪い人が良くやってますよね、それ……」


「あ!見えてきました。ふむふむ。これかぁ……」


女神が何か見つけたようだ!


「ほ、本当ですか!?何が見えます!?」


「魔族……魔人が迫ってますね。あなたの家に」


「やっぱり!!魔人って何ですか?」


「人型の魔族です。強い種族で、神崎さんいえ、ヤマトさんにおすすめしようとした種族ですよ」


「あ、エルフか魔人かって言ってましたね」


「そう、その魔人があなたの家を目指しています」


「な、なんで俺の家を?」


「そりゃ、食べるためでしょう」


「た、食べる!?魔人って人を食べるんですか!?」


「いえ、魔人も人と同じで動物などを狩って生活していますが、実は龍人族とは相性が悪いというか良いというか。魔人の大好物は、龍人族や龍族の心臓なんですよ」


「し、心臓……」


「そのせいか龍人族と魔人族は天敵の関係ですね、ははは」


「ははは、じゃないですって!でも魔人と龍人族って交配可能とか言っていませんでしたっけ?」


「はい、それは本当です。しかし歴史上、龍人族と魔人族の交配は一つしかみたことがないです」


「その一つが気になるけど……それはそれとして!やばいじゃないですか!」


「まぁ、やばいでしょう。困りましたね、ここまで魔人の嗅覚が良いとは思っていませんでした。下等種っぽい魔人ですけど」


「大丈夫なんですか?!おれと家族。無事なんすか!?未来視ってことは未来が見えるんでしょ?!」


「いえ、家族は惨殺され、貴方は、なすすべもなく食べられてますよ?むしゃむしゃと」


「なぬーー!?」


「しかし、よくわかりましたね、さすが龍人族……野生の勘? なんですかねー?しかし弱い魔人ですが、龍人族は10才までは、ひ弱ですからね、見つかれば即、食料です」


あっけらかんと女神は応える。なんだかムカつくを通り越して呆れてきた。


「ちょ、なんとかならないんですか?転生してすぐ食料とかないんですけど」


「まあ、確かに私としても、かなり出来が良いヤマトさんがすぐ壊されてしまうのは、もったいない気がします」


「俺、出来がいいんですか?」


「ええ、美的にはかなりの自信作です」


「プラモみたいですね。俺」


「似たようなものです」


「そ、それで魔法を覚えたいんです。危険が迫っているのなら尚のことです」


「なるほど〜、じゃあ覚えればいいじゃないですか」


「いや、それでね。どうも何とかストーンというので、適性魔法を知る必要がありまして。あ、そういえば女神様、分かりません?俺の適性」


「いや、そこまではちょっと(苦笑)」


「なんですか、その変な対応!ちょっと!しっかりしてくださいよ!さっき、神だからって胸張ってませんでしたっけ!?」


「適性っていうのは、魂の構成を見るってことですからね。外部から操作するのに近いんですよ、女神にも出来ないことありますね。はい」


「そうなんですね、未来視までできるから万能かと……」


「まあ、神界ならそれもできますけど。下界だと、基本、あまり力ないんですよ。私」


「じゃあ、何ができるんです?」


「こうやって相談受けるくらいですかね」


「テレホンカウンセリングみたいですね……」


「まあ、下界のことは下界の人で何とかするって決まりですから」


俺は夢の中なのにクラクラと眩暈がしてきた……この女神は他人ごとのように語っているが、内容は俺の死亡予告だ。困ったことになった。しかし、未来が見えているということは対策を打てるということでもある。諦めるのは早い。


「はあ、こまったな。このままだと食料一直線ですよね?どれくらい時間があるんですか」


「そうですね……このスピードだと、6ケ月くらいはかかると思いますよ。魔人も迷いながら、貴方を探している感じですから」


「半年かその間に逃げれば」


「逃げるとしても両親を説得しないといけませんよね。まず子供いうことなんて信用しないと思いますよ?」


「そりゃそうですよね……ていうか、女神さま!俺の両親の夢に出てくださいよ!そういうれば動くかも!」


「あ、それはダメです。女神は下界に降りてはいけない規則になっています」


女神は片手で、手を左右に振って拒否のポーズを取った。


「ふざけ!……ゴホン……でも。こうして来てくれてるじゃないですか、わりと頻繁に」


俺は怒りを抑えて交渉を続けた。


「それは貴方だからです、私の肉体が半分入っていますから、息子みたいなものですからね」


「息子……」


俺が女神の息子?それは考えたこともなかった……でも、半神って感じなのか俺考えてみれば。


「そんなぁじゃあ魔法を身につけるしかないんですかね」


「そうですね、ふむ……でも魔力適性を確かに知る必要があります」


「最初の話に戻りましたね、女神様」


「要は、エンジストーンで魔力適性を早く知りたいんですよね?」


「はい、どうも大都市にしかないみたいで……」


「え?確か、ヤマトさんの隣村に神殿ありませんでしたっけ?そこにありますよ?」


「はやく言えよ!!」

最近寒すぎ

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