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イケメンに異世界転生したら森に捨てられてた件  作者: 八条院せつな
第一章 ヤマト幼年時代
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第14話 レイ・クルーズの魔法学入門書

父の書斎への侵入を果たした俺は、狙いの魔法書を手に読書を開始した。


(……どれどれ、俺に読めるかな……)


魔法学入門

著者:レイ=クルーズ


そう書いてあるな。よし何とか読めそうだぞ……この世界の文字は、簡単なものであれば大体覚えているので、大丈夫なはず。絵本レベルだけど…………。


どれどれ、目次を見てみるか。


1章 魔力適性と5属性

2章 幼年期の魔法訓練法

3章 下位と上位魔法

4章 魔法とセクシャルハラスメント

5章 魔法における性的興奮

6章 魔法ありきのエロス

7章 魔法とサディズム


おいおい、4章から意味分からないんだが!!魔法とセクハラって何か関係あんのか!?5章の魔法における性的って何よ!?


(ま、まあ良い。まずは1章から読んでみよう)


なんだか変な著者確定だが、俺は読み込みを進めた。


1章 魔力適性と5属性

”魔法学を極める上で、適性を知ることが肝要である。まず適性が無ければ魔法自体が発動しないが、主適性を知らずに訓練をすると恐ろしく未熟な魔法使いが出来上がる”


(ほう、適性ね……)


”そのため適性を知ることが第一歩である。また、幼少期にまだ魔法発動を知らないうちに適性を知ることも最重要事項である。”


(うん?なんで?)


”最初に使った魔法が、その者の主魔法と魂がプログラムすることが実験で証明されている。つまり、最初に属性違いの魔法を使うと魔法訓練をいくらしても育たない魔法使いが生まれてしまう悲劇となる”


(そ、そうなのか。危なかった。こっそりこの本で覚えて使うところだったよ。読んでおいてよかった。そ、それでどうやって適性を調べるんだ?)


”魔力適性はエンジストーンにより光の色や光度を尺度として、知ることが出来る。これが一番確実であり、安全な方法である。かの魔導を極めた伝説の種族、龍人族も同様の方法を取っていたと、書物が証明している。”


(エンジストーン?なんだそりゃ?でも……おお、龍人族って単語が出てきたぞ、なんだか感動……)


俺はエンジストーンという単語について興味が惹かれたので、ページをパラパラとめくってみた。


(エンジストーンについての説明はないようだな……)


パタン……


軽い疲労を感じたので、俺は本を閉じた。そして暫し考え込む。


(この本で訓練する前に、エンジストーンとやらで俺の属性を知る必要がありそうだ)


しかし、そのエンジストーンってどこにあるんだ?そんな石っぽいの見たことねーぞ?家の中に、そんな石なんて無かったぞ……


(エンジストーン……気になる……この本にはエンジストーン自体のことの説明は書いていなかった。他の本で調べるか)


幸い、ここは我が家で唯一の書籍部屋だ。ここで調査続行だ。


そのまま、リカオンの書籍たちを調べる。これだけ本があるんだ、何か情報を得られるはずだ……書棚を一つ一つ見上げながらチェックする。部屋が暗いため、月明かりが頼りだ。かなり時間を要する……。


1時間ほど悪戦苦闘しながら本棚を調べていくと、気になる本があった。ちなみにエロ本ではない。


【はじめての子育て!これでパパとして一人前!】という本があった。


エンジストーンとまったく関係ないが、なんだか笑ってしまうタイトルのため、手に取ってみる。


(リカオンあいつ、アホだな…………でも嫌いじゃないぜ?ふふ、子煩悩な奴!どれどれ、どんな内容か見てやろう)


本をパラパラめくると、「はじめての適性審査」って項目があった!おお……これならエンジストーンについて触れられていそうだ。ビンゴな本を見つけたものだ。


(なになに?)


”魔力適性検査は子供との最高の思い出になります、適性審査はエンジストーンが必須です。エンジストーンは、希少なので厳重に国が管理しています。おもに比較的都市部の神殿にはエンジスト―ンがおかれています。そこでは適性審査が毎日行われており、まず子供を……”


そこまで読んで顔を上げた。


(これだ!!)


しかし、都市部まで行かないといけないのか?俺一人では無理だ。赤ちゃんだし……明日、リカオンやマリーシアにお願いしてみるか?二人とも子煩悩だからなー……そんな遠くになんか連れていってくれないかもしれないけど。


そもそも近くの都市っていうとどこだろう?地理知識が乏しいので、その辺を調べる必要がある。村の名前が分かっているので、地図さえあれば調べられそうだが……


(このまま帰ってもいいが、せっかく侵入に成功した書斎部屋だ。もう少し調べてみるか……まずは王都について知りたい。何か情報がないか……)


何か、王都に関する本とかないかな…………


本棚をさらに眺めていると、


(ん?これなんか、いいんじゃないか)


一つの本を手に取る。赤子なので、本自体がめちゃくちゃ重い。地面に置いてぺージをめくる。


【王都レシータの歴史】


(これを読んでみよう……ふむふむ……)


”王都レシータ、世界最大の大陸、ラスタ大陸を統括している人族の王国、ラスタリス王国の王都である。歴史は古く、2000年前に建設されたとされる。全世界の中でも最大級の魔法都市であり、これを超える都市は、龍族の王都くらいである。”


(なに……?龍族?龍族って龍人族のことではないのか!?)


俺はそこまで読んで驚いた。女神からは龍人族は絶滅した聞いている。それなのに、この本では龍族がいると書いてある。どういうことだ?!俺は引き続き読んでみる。


”古くは約2000年前、魔王が地上界で暴れ回り、地上界は荒れに荒れた。魔王の力はすさまじく、龍人族が最後まで戦ったが1人を残して絶滅した。魔王に地上界は蹂躙されるかと思われたが、人族のレシータ巫子が登場する。彼女は現レシータ王都に流浪の果てに辿りつき。ここで5人の英雄。5大英雄を集めた。詳しくはレシータ戦記にあるとおりである。それがこの王都レシータのはじまりとされている。”


(魔王……そんなんいたのか!?龍人族って自然絶滅したんじゃなくて、それに滅ぼされたんだ。はじめて知った! それに龍族って、龍人族とは違う種族みたいだな……。)


俺は読み込みを続けてみた。


”5大英雄とレシータ巫女の力をもってしても魔王討伐はならず、封印のためにレシータ巫女と1人生き残った龍人の命をささげて魔王は封印された。残された5大英雄のうち、炎の魔法使いガーネルが、レシータ巫女からこの地の管理者を引き継いだ。これが初代王であるとされている”


そこまで読んで、本の後ろに地図がついていることに気がついた。


(おぉ……地図がついている!うちの村から王都って近いのかな?)


俺はそれをみてみると、地図の尺度とか調べないといけないから何とも言えないが……。いくつもの山を越えるので結構遠いように見える……。


(ふぅ……何だか疲れたな……)


部屋が暗いせいか、目がチカチカする。暗闇で本読むのって疲れるのね……ライトが欲しい……この家に電気ないんだよね。この世界自体に電気がないのかも知れないけど。


しかし衝撃的な内容だったな。龍人族って魔王に滅ぼされたんだ……そして、龍族っていうのが龍人族の亜種で、この世界のどこかにまだいるんだ。俺の知らないことが多すぎる……龍族ってくらいだから強いんだろうけど。


魔王って封印されたって書いてあったけど、復活しねーだろうな。いやだよ。せっかく生まれ変わったのに魔王と戦争とかさ……


それはそれとして……俺は王都に行く必要が出てきた。エンジストーンで魔力適性を知る必要がある。


(王都か…………馬車で2日はかかる距離だ)


まだ赤ん坊な俺を過保護な両親が連れていくとは思えない。


しかし魔法は早く覚えたい。それにさっきの本を読んだせいか、魔王のことも若干気になってきた。もし魔王が復活とかになったら、魔法を早く覚えておかないと色々と危険な気がしてきた。


そして、俺は胸の動悸を覚えた。


ドキドキ……


(なんだ……なんか嫌な予感がする……どうしたんだろう、俺……)


俺は本を読んだせいなのか、猛烈に不安に苛まれていたか動悸が止まらない。自分でも、どうしてここまで不安になるのか分からなかった。


(早く魔法の修行をしないと!そういった胸騒ぎがするんだ。この感覚は説明ができない…………何か変だ)


俺は部屋の中で動悸が収まるのを待つと、考えに浸った。


(そうだ、一度女神に相談してみるか……困ったときの女神様だ)


さっそく俺は父親の部屋から出ることにした。本を読むのはここまでだ。


そして、自分の部屋に戻り、ベッドにヨジヨジ登ると毛布に包まる。そして女神に会えることを祈って眠ることにした。


(都合よく女神が夢に出てくればいいけど…………)

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