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誘われないで済む為に、図書室に残って時間差で下校
思えば、私は人と会食することがありませんでした。もともと交際の範囲が狭いのだから当然の結果でしょうけれども、それ以上に、一人で飲食する習慣が身についていました。大学に上がってからというもの、誰かと食卓を囲む、ということがなくなりました。信仰仲間とする食事だけが例外でした。同じ神様の「支え」を信じる仲間だから出来たのだろうと思います。物を食べる自分が最も醜いと感じていたので。十代のころ、鏡を前に置いて観察したものです。食べている口元、飲んでいる口元を。あと、自分の喋りかたと笑いかたも。
インターナショナル・スクールに通っていたその十代、クラスメートは「マックに行く」「ミスドに行く」と学校の帰りに寄っていました。私は殆ど行きませんでしたし、その種の誘いを受けることが何よりの苦痛でした。誘われないで済む為に、図書室に残って時間差で下校する、これが常套手段でした。




