表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最後は絶望で終わる話  作者: 海川陽
2/2

2

2

お金を払ってない本を間違って持って帰ってしまった(万引きとも言う)後、叔父さんと叔母さんにこっぴどく叱られたホワリ。

「うん、叱られるのはわかってましたよ。わかっていましたがね、、、今すぐお金を払いに行く必要ないじゃないかぁぁ!!」

珍しく大声で叫ぶホワリ15歳、現在時刻20時である。

「家まであと20分、、、お腹すいた、、、なんか余ってたかなー?」

そう言うとホワリは手につけてる腕輪を前に出した。特にこれと言うことはしていない。だが、

その腕輪は金色に少し光り、青く光る球体が出てきた。

「こういう時、便利だよねー 神具ガラリングは。お、リンゴがあった。」

そう言うと、球体から赤いリンゴが出てきた。それを掴み、ホワリはかじる。

「でも改めて考えるとすごいな、この神具。一年前に吸収したリンゴも綺麗に保存できてるなんてなー。普通腐るって。」


そう呟いた時だった。茂みから何かがホワリ目掛けて襲いかかってきた。

「おっと。」

ホワリはすぐに避け、襲撃してきたものをみる。

襲撃者は斧を持った人だった。普通の大人よりも大きい男だった。ただし、


腐敗し、ゾンビ化した男だった。


「ゾンビか、久々に見たよ。いつぶりかなぁ?」


濃い緑、ボロボロになった鎧をまとい、首が斜めに深く曲がったゾンビは、手に持った斧を横に振るい、襲いかかってきた。

「おわっ!」

感一発、バックステップで下がり、斧を回避する。

(あのゾンビ、腐敗は進んでいるが動きは少し早い。となると属性は闇ではない。ローウェイの鎧と首が折れてるところを見ると、崖から落ちて首を折って死に、そのまま死んで腐敗したか。

ならば、魂はまだ身に宿している光属性か!)

そう分析したホワリは、手を前に出す。そして言葉を唱える。

「死してなお、この世に留まる聖なる魂よ、自身の役割を今一度思い出し、冥界へと旅立つがいい!『ソウル・フライト』‼︎」

そう唱えると、手から出た光はゾンビに向かって行った。

「ギャオぉぉ‼︎」

激突した光は爆発し、ゾンビを包む、が、

「ァァぁアアアァー‼︎‼︎」

ゾンビは倒れることなく再度突撃してきた。ホワリとゾンビの距離はもう1メートルもなかった。「はぁ。やっぱり、初級魔法じゃ何とかならないよね、」

そう言い腕輪を前に出す。すると、腕輪から黄色い光がでてき、ゾンビに命中する。

「オァァォアーぁぁぁ」

突撃したゾンビはそのまま、ホワリの横に倒れ込む。まるで 体力が吸収されたかのように。

そして、ぼんやりと溶け、光の道を通って腕輪に入り込み消えた。後には何も残らなかった。

「浄化魔法を使わずにゾンビを倒すのは、なんかやだな。」 

そう言い、そらを見上げたホワリ。今夜は三日月が綺麗だな、そう思ったときだった。



「あ、あの 大丈夫でしたか?」



声をかけられた方を見る。そこには、ピンク髪の少女がいた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ