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春休み①

小説家になろうで公開しているラブコメ作品

3作品目です。


主人公は自称隠キャの隠れハイスペック隠れイケメンです。

唐突だが、みんなは陰キャと陽キャの違いって何だと思う?


恋人がいるか。いないか。


友達が大勢いるか。一人もいないか。


生活が楽しいか。楽しくないか。


もしくはこれらの項目すべてが当てはまるやつが陽キャで1つも当てはまらないやつが陰キャなのか?


みんなは何だと思う?


俺はよくわからない。


そもそも自分が陰キャだと思ってても周りからは陽キャに見えることもある。


その逆もまた然り。


一体いつからこんな言葉が世の中の常識になったのかは知らないが、今の時代、自分が陽キャなのか陰キャなのかで一喜一憂する人がほとんどだろう。


ちなみに俺は自分のことを陰キャだと思ってるし、周りも俺のことを陰キャだと思ってる。


だけど、陰キャだからといって人生が楽しくないかといえば、答えは否だ。


俺は自分の今の生活は楽しいし、特に何か起こるわけでもなく、平穏に過ぎていく今の生活は気楽だ。


だからこそ俺はこれからも今の平穏な生活のまま、大人になり、社会の歯車の一部として生きていく。


そう思っていた。


・・・高校に入学するまでは。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


特筆することが特にない中学校生活を終え、俺は県外の高校に通うために実家を出て、引っ越しした。


両親はどちらも海外に転勤が決まり、先日空港に見送りに行った。


もともと実家から通える高校に通うつもりだったのだが、中学3年の6月に今回の両親の海外転勤が決まり、いい機会とのことで実家から通える中堅レベルの高校ではなく、県外にあるハイレベルの高校に進路を変え、普通に合格した。


昨日引っ越しを終え、ようやく一息ついているとリビングのテーブルの上に置いていたスマホが鳴った。


スマホを見るとメッセージが来ていた。


~遠藤美紀~

『引っ越し終わった~?今日の午後、会える?一緒にご飯食べに行きましょ』


美紀さんからの唐突なお誘いに苦笑しつつ、俺はすぐにメッセージを返した。


『引っ越しは昨日で終わりましたし、部屋も片付いてますから会えますよ。どこで待ち合わせます?』


『じゃあ、駅前の猫の像分かる?そこに13時30分に待ち合わせにしましょ』


『待ち合わせ場所はそこで大丈夫です。では後程』


『それじゃあ、まってるからねぇ~』


美紀さんとのやり取りを終えて、俺は部屋の掃除を済ませた。


家事をあらかた終わらせるともうすぐ出発予定の時間だった。


俺は軽くシャワーを浴び、身支度を整え、待ち合わせ場所に向かった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


待ち合わせ時間の10分前に待ち合わせ場所である駅前の猫の像の前に到着した。


周りを見渡したが美紀さんはまだ到着していなかったようなので、猫の像に背中を預け、周りをぼぉーと眺めていた。


すると地下鉄の出入り口から1人の女性が出てきた。


実年齢33歳ながら見た目を20代といわれても通じるほど若々しい女性が薄手のカーディガンと淡い色のロングスカートを身に纏って現れた。


相変わらず綺麗な人である。


その女性はあたりを見渡し、猫の像の前にいる俺と目が合うと小走りで駆け寄ってきた。


「誠也くん、お久しぶり。少し背が伸びた?」


「美紀さん、お久しぶりです。まぁ成長期ですから」


彼女の名前は遠藤美紀さん。俺の母親の高校時代の後輩で友人。


おれともよく会っていて()()()()お世話になっている()()()のうちの1人だ。


そうそう、美紀さんが呼んだように俺の名前は誠也、フルネームは鈴木誠也。


「それじゃあ、積もる話あるし、お腹もすいてるから早速お店に行こうか。誠也くん、この街に来たばかりでまだお店とかわからないだろうから私の行きつけのランチのお店にしちゃったけど大丈夫?」


「大丈夫です。むしろありがたいです」


「そっか。それじゃ行こうか」


そう言うと美紀さんは歩き出したので俺は美紀さんの隣に並び歩き始めた。

彼は自己評価がめっちゃ低いです。


理由はいつか語られます。

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