可愛い彼女『』
僕には可愛い彼女がいる。
容姿端麗で、花のように可憐な笑顔。
何もかもが素晴らしい。
彼女のために犠牲も払ったけど、そんな事問題じゃない。
彼女が居ればそれでいい。
何もいらない。
「というわけだから、ごめんね? 君には彼女をより完璧な存在とするために、死んでもらうね」
僕は、震える女性に容赦なく刃物を振りかざした。
数時間後、僕の彼女に、綺麗な白い両腕が付いた。
「ああ! 美しさに磨きがかかったよ! 僕の愛しい『』!」
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《次のニュースです。
またしても、身体を一部欠損した女性の遺体が発見されました。
女性は数日前から行方不明となっており、
警察が捜査していました》
『』が完成するまで後○○日──。